複雑・ファジー小説

Re: スピリットワールド【合作】 ( No.23 )
日時: 2015/09/19 18:54
名前: 日瑠音 ◆Dq9HMgSTac (ID: cA.2PgLu)

私とセンは町につくと、まず城に向かった。
「とりあえずグレンさんの所に任務完了の報告をしないとな」
ということらしい。
「グレンさんは氷の中将って呼ばれてて、部下にすげー厳しいんだ。でも、娘のラキさんには優しいんだよな」


「へえ…。センはそのグレンさんの部下なの?」
「いや、俺は訓練は必要ないから。ただグレンさんとか身分の高い人たちから仕事を貰ってるだけだ。俺はどんな仕事も完璧にやるからな!信頼度高いぜ?」
なんだか発言がむかつくけど、実力はあるのか。


「あ、いたいた。グレンさーん!」
とセンが呼ぶ先は、なんだか怖そうな男の人だった。


「なんだ、センか」
なんか、こっちを睨んでいるような…。
「任務、終わりました!」
「そうか。で、ソイツは誰だ?」


「ああ、初めて会いますよね。俺の彼女の椿です」
…ん?
ナニイッテンダコイツ、と思っているとセンがこそっと話してきた。
「話を合わせろ。もし部下とか何とか言ったらお前、ヤバイ事になる」


「は、初めまして、天音椿と申します」
深々と頭を下げた。
すると。


「ラキと同じくらいの年か…。いや、ラキに彼氏なんていたら…」
なんだかすごい顔になっている。
「それではグレンさん。俺たちはこれで失礼します」










「ふう。腹も減ったし、買い出しに行こうぜ」
町に行くと、すごい人混みだった。
迷子になりそうだな。
そんな事を考えていると。


センが誰かとぶつかった。
少々低めの身長で、白髪の少年。
あれ、どこかで見たことがあるようなー


目が合った。
あれ、この人、私知ってる。
「そら…さん?」

「な、なんで僕の名前を…?」

そう返された。
え、人違い?いや、そんなはずない。
とりあえず何か言わなくちゃ、そう思ったけど、ソラさんは一緒にいた女の子に引っ張られ、行ってしまった。


「今の女の子、グレンさんの娘さんのラキさんかな。てかあの白髪くん、見たことないけどお前の知り合い?」
頷きたかったけど、根拠がない。
もしかしたら、本当に違う人かも。
世界には同じ顔の人が3人いるって聞いたことあるしー


「分からない」
私は弱々しく、そう呟いた。