複雑・ファジー小説

Re: ある国の話【重要キャラ、敵キャラ大募集中!】 ( No.119 )
日時: 2016/01/11 17:52
名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: fNlXVxWP)

二人が帰った後、心を見てしまった人がいた。
フォルだ。

フォルは医務室にやって来ると、見えた事を話し始めた。

「感じたというか見えたんだ。ネスの事が分かったのが怖かったみたいだ。それと……もう一人か二人、共犯者がいるみたいだ。誰かが関係ありそうな事を言ってくれれば分かるかも知れないな」

「誰か」が誰かは分からないけど、もう少しらしい。

でもフォルが帰った後、私の脳内で誰かが喋った。男性の声で、知っているような声だった。

『マンドラゴラのエキスは大魔法使いが使う回復魔法と同じ、またはそれ以上である』

マンドラゴラならこの学校にいる。でも危険だし時間がかかる……
大魔法使い?校長?でも頼みにくい……いや、いた、寮の同じ部屋に。

「エルフォード先生、ロザリアです。連れてきて下さい。あとポーションください」

「ロザリア・パステミノ?彼女は記憶が無いんじゃ?」

「いいからお願いします……というか記憶修正魔法ってどんな呪文なんですか」

Re: ある国の話【重要キャラ、敵キャラ大募集中!】 ( No.120 )
日時: 2016/01/15 18:31
名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: fNlXVxWP)

「……聞いてたんじゃないのですか?」

あ、そうだった。たしか呪文はオブエステル、記憶修正、だったような?

「なぜポーション(回復薬)なのかは分からないですがどうぞ。呼んできますから待ってて下さいね」

*****
「よっロザリア、ちょっと来てくれる?」
「何ネスー?」

そうして私たちはこっそり医務室を抜け出した。
私はポーションを飲んだ。

「そこに立っててくれる?」
うん、とロザリアは言ってその場に立った。
「オブエステル!〈記憶修正!〉」

バーン、という大きい音と謎の紫色の煙がでてきた。
どうしよう……失敗しちゃったかな……

紫色の煙が切れると、ロザリアはんー、と伸びてこっちにやって来た。

「あっははー、ネスありがと!何となーく思い出したから!あれっ?あたしの杖が無い!?」

「あたしの」杖?どういう意味?

Re: ある国の話【重要キャラ、敵キャラ大募集中!】 ( No.121 )
日時: 2016/01/17 22:36
名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: MzqoAbhA)

「あ、これ?杖が無かったから校長が作ってくれたんだけどー、本当の杖じゃないのねー。探さなきゃーあははー」

………………記憶が戻る前より適当過ぎる。

「あー、それなら手伝うけど?その前に回復魔法──下げられた能力を元に戻す的な──のをかけて欲しいんだけど?」

「うん!いいよいいよ♪能力上がっちゃうかも知れないけど!
エスナデスペル!〈能力回復!〉」

上がるならむしろいいや。「探す」って言ったけど探し方が分からないのが問題だけど……

大丈夫かなぁ……まずは一緒に杖探ししてくれる仲間を探そう。