ALLジャンルのオリジナル小説、ライトノベル、二次創作、ss小説やイラスト投稿なら「小説☆カキコ」

四時間目は回復系魔法学。
エレトラン先生は今日も元気だ……。

「みんな〜！本格的に攻撃に使える便利な魔法を勉強していくよ！
え？回復系は戦えないと思った？残念〜、ティアちゃんは天才だからこういう事に関してはプロなんでーす♪ちょーっと難しいんだけどね！」

その魔法とは『プロテッソーブ、吸収蓄積呪文』。ドレインの剣と対等に戦えるから少しくらい難しくても大丈夫なはず！

「ここに自動で攻撃してくる機械がありまーす！
おおっと、プロテッソーブ〈吸収蓄積〉！
何にも無かったと思うけど、ちょっと待ってコレ止めて……はい君実験台になってー」

実験台って……
実験台にされた男子生徒はビビっているよう。

バーン！！

教室が炎の赤い光に包まれた。さっきの男子生徒A！大丈夫か！？

はわわわ、となっている男子生徒A。
ノープロブレム、ドヤ顔のエレトラン先生。
威力すげぇ……。

「見ての通り超キケンだからー、注意してねー」

分からなかったけどさっきの男子生徒に「防御魔法」をかけたらしい。でも危険過ぎるでしょ。教室の中でやる魔法じゃ無い。

「えーっと、今やるとこの教室……いや学校が吹き飛ぶかも知れないからー、考え一つで攻撃になる魔法を教えるね♪
『予実現（よじつげん）』って呼ばれてて……」

そう言うと寝ている生徒の前に立って、

「あなたは十秒後、目が覚めて眠くなくなる！ダーカーベルト〈予実現〉！」

十秒後。
伏せていた顔がいきなり上がる。
もう一度寝ようとするも顔が伏せられない。何ニヤニヤしてんの？的な顔で周りを見回す。
エレトラン先生は……爆笑。つられて私も笑いが止まらなくなってしまった。

少し実習した所で授業が終わる。
やっぱりエレトラン先生って面白い人……。