複雑・ファジー小説
- Re: ある国の話【敵キャラ大募集中!】 ( No.142 )
- 日時: 2016/05/22 11:03
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: xrRohsX3)
昼食の後は天文学。エルベルノ先生は真面目でカタイけど私は嫌いじゃない。
天文学は天井がガラスで出来てる塔のてっぺんで行われる。
*
「分かっているだろうが私は『何が何処にあるからどうだ』と言う事はしない。占いが嫌いでな」
惑星のモデルを持ってきて、天井に浮かべる。
今日は星の勉強かな?
「あぁ、今日は惑星、私達の住む、この星について勉強をする。言葉を書いていくだけでは分かりにくいのでな、こういうモデルを使う事にした。
まずは何故昼と夜があるか、だ」
真ん中から三番目にある星を取り出す。そして一つの国を茶色い杖で触れるとそこが赤くなった。
模型に戻し、もう一度触れる。するとくるくると回り始めた。
「今見てもらっている様に、私達の星は自分で──西から東に回っている。さっき赤くした所が私達の住む国で、これが太陽の正面に来た時が正午だ。無論太陽から離れれば光が当たらないのだから夜になる。
一日は二十四時間、一周すると360度だから、一時間で十五度回る事になる」
「天文学」って言ったって地理的な事も勉強するし天文学とは関係の無さそうな「地形」何かも教えてくれる。
今日は真面目に天文学だ。
【天文学まだ続きます後一回くらい
もうすぐ魔法学校ネスパーナ編終わります
Twitterフォロリクこないw(絡んでほしい)】
- Re: ある国の話【敵キャラ大募集中!】 ( No.143 )
- 日時: 2016/06/04 07:29
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: xrRohsX3)
「今みて分かった人もいるだろうが地軸が傾いている。それによって季節が変わる。
夏はこの位置になる。昼になるとこの国の所に太陽の光が良く当たる。気温が上がって“夏”と感じるのだ。
一方冬はこの位置で……」
授業が終わりそう。つまり、罰則の時間が近付いていると言う事だ。
怖い訳では無いけれども緊張してしまう。
「授業は終わりだ。一日お疲れ様だった」
知らぬ間に授業が終わっていた。少し沈んだ気持ちで部屋に帰っていく。
普通の生徒は大概はこれで帰る。家の事情がある生徒はたまーに寮の談話室に来る事がある。
──夜七時まで、この気持ちを忘れよう。
【あぁ……罰則編書ける……】
- Re: ある国の話【敵キャラ大募集中!】 ( No.144 )
- 日時: 2016/06/10 19:57
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: xrRohsX3)
夜七時の少し前。
「時間ピッタリだな、その心意気は良いぞ」
褒めているのか良く分からないけれど。
「今日は隣の部屋の薬品を整頓してもらうぞ。並べ方の紙を渡しておくからこの通りに並べるんだ。
魔法は無しだぞ」
そう。「罰則」と言っても大概は先生の雑用。書き取り罰の様な罰則は余り無い。
早速取りかかろうと隣の部屋に入った。が……
「やっほー、ドロイドの中の人だよぉ?」
そこに立っていたのは、
もう暖かいと言うのに黒いコートを羽織った女の子。顔は良く見えないが、黒髪だろうか?
ほとんど黒ずくめのこの女の子。こう呼ばれている。
「……狂気の少女」
「そんな名前でよばないでよ……ぼくの名前は
『フェル・レーバティン』だよ……」
しかもぼくっ子だ。
フェルは私の話も聞かずに喋り出した。
「ぼくがいいたいのはね、ネスちゃんが……んもー!このキャラ演じるのめんどくさいっ!
あんたはこのままで良いの?って話だよ!あんたはね!学校で勉強しなくてもいきていけるの!
いい!?この学校はね!王側勢力なの!
おうさまはね、あんたの友達の、パステミノを異次元──スィンク皇国から連れ去ったの!記憶を消したの!
こんな事、言いたく無いけれど、いずれは知ること。だから話す。
……あんたのお父さんはね、おうさまに、ころされたの。優秀な医術師だったんだって。
自分の奥さんを助けられなかったから……。
ねえ、どう思う?
殺りたいと思わない?」
この笑顔が、狂気じみている。正直、怖い。
でも私は、
「そんな事、思わない。殺したいなんて」
- Re: ある国の話【敵キャラ大募集中!】 ( No.145 )
- 日時: 2016/06/11 13:49
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: xrRohsX3)
「……ふぅん、あんたは優しいんだ。
でもね、世の中にはぼくみたいに『殺りたい』って思う人がたくさんいるんだ」
「“反乱因子”?」
「うんまあそうだね、そんな感じ。だけど彼らは悪い組織じゃないんだよ。
実は白の区を治めているんだ。ただの戦闘好きもいるけどね!
反乱しているのは王側勢力。大体のメンバーは魔法学校にうらみをもってるよ。だからね、夏休みの前位かな〜?ここを潰しにくるよ?
ぼくはね、あんたにそっちがわに行って欲しいんだ」
結構良い組織だったんだ。
でもどうして私が“反乱因子”に入らないといけないの?私は魔法学校に凄くお世話になっているし、裏切りたくはない。
「はぁ〜。あんたなんにも分かってないな〜。入学式で言われた事を実行するつもりなんだね?
あのさ、あんたは魔法学校の外に出たことある?」
- Re: ある国の話【オリキャラ募集中!】 ( No.146 )
- 日時: 2016/06/11 22:53
- 名前: バラバラ ◆wD3p6RHHU6 (ID: xrRohsX3)
え?学校の外に出たことが、あるか?
確かに私は、親がいないけれど……。
「やっぱりなんにも分かってないね。
あんたは王国にとってすごーく大切なんだ。死なれちゃこまるんだよ。
だからね、あんたは学校に囚われてるの。
不死鳥導師【フェニクサー】」
不死鳥導師?何ですかそれ。
それにしても、囚われてる……?私が、大切……?
やっぱりフェルの言うことは分からない。だから「狂気の少女」って呼ばれるんだ。
ほんの少しの反発する気持ちと、疑問に思う気持ちが混ざり合う。
「うそ!?あんた『或る神話』も知らないの!?
もう、この学校はいみふめい。
何にも知らせないまま、大人にさせるつもりだったの!?
ねえあんた。あんたの真実を今からしゃべる。すごくかんたんだけど、よくきいててね?」
そこで、誰かが近付いてきた雰囲気がする。
ここで気付いたのは、片付けがまだほとんど終わっていない、と言うこと。
でもフェルは、銃の様な物を取り出した。これが彼女の杖なのだろう。
紙を見せて、とジェスチャーをするので、スッと差し出す。
銃型杖を紙に当て、しばらくして放す。
銃でいえば引き金の部分を押す。
すると、グチャグチャになっていた薬品たちが、紙の通りに並んだ!
……魔法、使っちゃった。
「あ、ダメだって言われてたね。たぶんバレないと思うけど、
逃げるよー!」