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その直後、二人の魔導士が入って来た.
「いいところに来たな、クロウとリンネ。それより早く来てくれ。」
二人に“女の子”を見てもらった。
「「………………………！」」
黙り込んでしまった。
口を開いたのは、リンネ。
「か、彼女は、」
続きは普段は無口なクロウが言った。
「異次元から来たと言われる大魔法使いの、ロザリア・パステミノだ。」
ロザリア・パステミノ。この名前を聞いた瞬間、部屋が凍りついたように静かになった。

数分後、
「ん〜…」
とロザリアが言った。
すぐにトリストが、
「キミの名前は？」
と聞いた。ロザリアは少し考えると、
「分からない。自分の事が何も分からないんだ。」
記憶喪失。誰もがそう思った。