王国警護隊本部は赤レンガで作られた綺麗な建物だ。中に入ると、副隊長の花咲 真がいた。「ん?何か用?」「あぁ、ハナサキか。王の事で用事だ」呆れながらトリストが言う。「ちぇっ。めんどくさ。王様は魔力を回復する、なんて言ってたよ。後は何も言わないで行った」魔力回復?まさか父親であり王のあの人がロザリアの記憶を消したのでは?とトリストは思った。