複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.10 )
日時: 2016/11/29 18:49
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

俺の能力が攻略された……。まだ、奇策があるが、白咲に通用するか……。

白咲は話す。

「さあ、もっと、僕をワクワクさせてくれ。……そういえば、ズボンがサイボーグ部分の脚から火を放射したせいでボロボロ。替えのズボンが必要になるかもね」

意識を集中。俺は強い衝撃で爆発する爆弾を用意した。邪念を取り払い、能力と対象物のみに注目。

能力発動。ブローオフ。対象物、爆弾。

爆弾は吹っ飛んだ。このまま、白咲に当たれば!

白咲は喋る。

「もしかして、イタチの最後っ屁って言う奴ですかね?……火炎放射!」

白咲は、脚から火を出し、爆弾を爆発させた。勿論、爆弾は白咲には、当たっていない。

俺の奇策はあっさりと破られた。格が違う。逃げるしか生きる方法は……!

白咲は俺の方を向いて、話す。

「……フフフ。逃げるんだ?うーずーき君。……逃げる前に質問を1つ。貴方はこの国をどう思っているのかい?この生半可な世界を……どう思っているのかい?」

俺は無視して逃げる。逃げないと殺される……。もう、名誉等の問題ではない。大通りに出れば白咲も攻撃はさすがにしないはずだ。

「よし……大通りに出た。……グハッ。警察に連絡しないと……」

そこには、予想に反して白咲が俺の方に向かって走っていた。

白咲は、あっという間に俺の所へ来た。

そして、俺に向かって話す。

「まったく……どうして、こんな雑魚がこの世界を仕切っている組織、警察の一人なんでしょうね。本来、世界を仕切るべきは、強き者達でしょう。それを、訳も分からないキャリアと学力の数値だけが良い…即ち、いい子と呼ばれる者に任せちゃ駄目だと思いません?まあ、いい子でも、都合が良い子なんですけど……」

俺は答える。

「正義だよ。この世界は正義がある奴が仕切るべきなんだ。強き者が仕切る世界なんか、ろくな世界じゃない!」

白咲は、笑顔で答える。

「キャリアがある弱者の都合が良い戯言ですね。火葬してあげましょう」

俺は、人気の無い路地につれていかれ、殴られた。燃やされた。そして……殺された。



その光景を路地の中のビルの屋上から見ていた者がいた。

「この世界は、どう有るべきか。誰が、この世界の未来を決めるのか」

男は、新聞を読む。彼が呼んでいた記事には、こう書かれていた。

『脅威のアンドロイド。この物達を見つけ次第、処分せよ』

男は話す。

「…脅威か」


第一章 名も無き高校 完

次へ続く。

主人公、視点変更。