複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.105 )
- 日時: 2016/01/14 20:25
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
俺は話す。
「お前はどう考えたって絶対に勝ち目は無い。おとなしく、俺達の仲間になるか、此処で半殺しにされるかだぁ?……さっきのお言葉、お借りしますよぉ。そうなりたくないなら、選ぶべき選択は1つのはずだろ?」
葛城は何処かを見つめながら話す。
「絶対に勝ち目は無い……。全てにおいて、絶対という言葉はないね。僕が、途方も無い自由を求める限り、君からも、警察からも、罪からも、全てから逃げる。その覚悟が僕にはあるんだ。その覚悟を君が甘く見ているなら、君は僕には勝てないよ。まあ、そんな弱者が考えそうな覚悟だろうが何だろうが、覚悟を決めた強者に勝てると思わない方が良い」
俺は応答無用で銃を撃つ。刑務所前だが、武藤が後でどうにかしてくれるだろう……。
葛城は、俺よりも素早く弾を避け、瞬時に俺の首に俺が持っていたはずの銃を突きつける。
葛城は話す。
「遅すぎるね、君は……。体の一部分を強化出来る薬等に頼るからだよ。まあ、弱者がどう小細工しようが関係無いが」
俺は叫ぶ。
「お前ぇ……。未確認生命体かぁぁぁ!?でも、真実を見ても何も……!?」
葛城は話す。
「うるさいね……弱者のくせに」
バン! 銃声が鳴る。
葛城はその場を後にした。
俺は首元を撃たれ死んだ……。もっとパロディネタ、ぶっ込みたかったのに……。
俺の名前は、川宮 真人。さて、花霞を追っていた川宮と、すぐに出番が終わった川宮と、さっき死んだ死体処理係の川宮に続いて、確認出来る限り、俺が四人目の川宮だな……。
自我が芽生えた川宮のせいで面倒くさい事になった。と言うのも、本来、我々クローン(コピー)は、オリジナルになりきらないといけない。しかし、死体処理係の川宮は、色々オリジナルの考えで行動せず、自我を持って行動していた。つまり、オリジナルの川宮では無く自分自身の考えで行動してしまった。ゆえに、さっき死んだ川宮は、照山 蓮嶺と言う女性と二人きりになりたいが為に、こんな身勝手な行動を……。
さて、葛城の件は、警視総監に報告しないとな……。
しかし、思うのは、クローンにも意思、好意、欲望が有ると言う事だ。
我々、クローンは……。
照山は俺の方へ向かって歩いている。
そして、話す。
「銃声とか聞こえて少しだけ驚いた。怪我が無くて良かった。私が透視した限り、体の異常も無いからな……」