複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.106 )
日時: 2016/01/15 18:44
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「葛城 充一は、未確認生命体では無い!彼は、確かに強いが、それだけは言える」

電話から聞こえる警視総監の声が俺の頭の中に入って来る。

続けて、警視総監は喋る。

「葛城は根っからのヤクザだ。経歴も全て、表には出せないレベルの奴だ。さらに、我々警察は、彼の出生から彼の赤ちゃんの時の無垢な写真から何から全て随分前から把握している。つまり、彼が未確認生命体ならば、病院の出生記録やら写真やら偽装しなければならない……。まあ、とにかく、君の能力なら真実かどうかは、ハッキリするだろう。病院に出生記録やら用意しておくから、今すぐに戻って来い。後、葛城が逃亡した件については、武藤に記憶操作して、脱獄で処理しておく」

そう言って電話は切れた。

照山は話す。

「まさか、葛城を逃亡したのを、貴方のミスでは無く、脱獄として処理するんじゃ……」

川宮は話す。

「俺達は、権力に守られているんだよぉ……。権力も金も使わなきゃ意味無いでしょうがぁ……。しかし、あの雰囲気。明らかに、人間のモノじゃねぇ。真実を見れる俺だから分かるんだぁ」

照山は話す。

「……薄皮一枚めくれば、こんなに腐敗していたのか、この世界は……分かってはいたがここまでとはな……」


照山は突如、気絶する。

川宮は呟く。

「武藤の記憶操作出来る範囲、人数ってぇ、どれくらいなんだろうなぁ?まあ、後は、記憶操作したと言う気持ちを透視されないようにするしかないなぁ……所詮、俺はクローン。他人のふりして生きなきゃいけない。そう、失敗作のクローンの為にも、今まで死んでいったクローンの為にもなぁ」




照山には、暗殺部隊の治療係として、入隊させた。しかし、彼女自体は戦闘に参加せず、医者の仕事もこなしながら、我々暗殺部隊の怪我を治療すると言う契約で、照山に、入隊の許可が下りたと言う偽りの記憶を入れた。



……彼のコードネームはフォールスメモリー。翻訳すると、偽りの想い出。

……ちなみに、コードネームは昔、暗殺部隊を設立した際に、政府から言われていた。まあ、使う機会は全く持って無かったが。


俺のコードネームは、トゥルーリアル。真実を強調している。しかし、我々の存在自体は……偽物だ。