複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.12 )
日時: 2016/12/05 15:50
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第二章 名も無き夜空

私の名前は一之瀬 燈 (いちのせ あかり)!

私は毎日部活をして毎日少しだけ勉強していて毎日エンジョイしている高校生!

そして私は今、好きな人がいるんです。

相手はいつも公園にいる白い髪の人。私は彼にひとめぼれをしました。私はこれから勇気を出して話しかけたいと思います。

私は今、緊張しています。上手く話せるかどうか分からないけど……!

「あのっ!い、いつも公園にいますよね?いつも、通学する時に見ていました。……お名前、なんて言うんですか?ちょっと、白い髪に興味を持ってしまって……」

……緊張しすぎて自分で何を言っているのか分からない。はわわ、どうしよー!

彼は無愛想に私に話しかけた。

「星空 三月だ。……どうして、僕に話しかけたんだい?白い髪に興味を持ったからって……!その制服は……確か見境さんと同じ制服だね」

見境さん?見境さんって確か私と同じ5組のクラスメイト。でも話した事はあまり無いな。友達になりたいから見境さんと話そうと思っても、言う必要無いって言われてからはあまり会話していないからな……。

星空さんは、質問した。

「君は、見境さんを知っているか?知っているならば、彼女の事を話してくれ」

私は言われるがままに彼女の事を話しました。

星空さんは話す。

「それじゃ、明日も見境さんの話を聞きたいな。僕はいつでも此処に居るから」

私は喜んだ。

以降、私は見境さんに超能力について聞き、そして、星空さんに見境さんの事を報告しました。

「見境さん!いい加減、あなたの持っている超能力が何なのかを言ってよ!」

見境さんは、話す。

「……別に、あんたに言う必要は無いし、超能力とかあたしに発動しないでね?と言うかまず、超能力の話題をあたしに言って来ないで」

見境さんが超能力の事を話さないと、星空さんとの会話の内容が無くなるのよ!星空さんと会えなくなる!

そしてある日。

星空さんは新聞を読みながら呟く。

記事の内容は、こう書かれていた。

『幽霊屋敷、行けば皆が、右目を無くす』

「……目か。超能力やサイボーグとはまた違う……。強化人間でも無いな」


私と星空さんはある程度の距離まで縮まっている関係になっているはず!

ここは、思い切って告白!

じゃないと……私と星空さんの関係は……このまま平行線になりそうで……

「あの!星空さん!」

星空さんは、話す。

「見境さんの事、また何か分かったのかい?」

私は戸惑いながらも頑張って話す。

「いえ!違います。……私、あなたの事が好きなんです」

星空さんは、動揺していた。しかし、彼は、落ち着きを取り戻し話す。

「……?……告白する相手を間違えているんじゃないか?それとも……好きな人に対しての練習か?……恋か。良い響きだな。応援するよ」

私は今度はちゃんと星空さんに分かる様に言いました。

「私は、星空さんの事が好きなんです。星空さんも私の事が好きだからこうして、話を聞いてくれているんですよね?」

星空さんは話す。

「いや……。僕は、ただ単に見境さんの事を知りた……!」

私は、考える前に叫んでいた。

「あなたは、見境さんの事が好きなんですか?分かっていました!でも、心の何処かで、信じていた……願っていた……あなたが私を好きなんじゃないかって……」

私は泣きながら逃げた。足が痛くなるまで逃げた。……どうして、告白をしてしまったのか分からない。あのままの関係でも、嬉しかったのに……。

星空さんが、一人、公園で呟く。

「……これで、見境さんがアンドロイドかどうか分からなくなったな…。いや、そんな事より、僕は彼女を傷つけたみたいだ……。…原因が分からないな。何故、彼女は泣いていたんだ?……仲間に呼びかけよう」

星空は、スマホのメール等の機能でグループに彼女の事を名前を伏せて送った。何故、彼女は涙を流していたのかを……。
グループ名は、ノーエスパー。
全世界で、超能力を持たない人が集まる人達で集まったインターネット上のグループ。
ある者は、情緒不安定。ある者は、目にゴミが入ったから。ある者は、超能力者の能力。どれも、答えとは言い難い。

そして、ある者……いや見境さんもこの問いに答えた。

星空が恋を知らないからと……。