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複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.121 )
- 日時: 2016/01/18 20:10
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
第十二章 名も無き陽炎
学校の図書室……。
黒暗淵は死体処理していた川宮に話す。
「ねえ、こんな事やって、情けないと思わないのかな?」
川宮は話す。
「思うねぇ。長い事、この世にいると……自我が芽生えそうで怖いよぉ。君が羨ましいよぉ!」
そう言って川宮は何処かへ向かった。
川宮の影の一部が動き、他の影に転々と移動する。
やがて、とある者のそばの影に少女は現れた。
少女は話す。
「ほら、私一人でも十分出来るんだ。だから.....口出しはいらない。暗殺部隊についての所載は、ボスに報告するから.....」
とある者は話す。
「能力に溺れるな。能力に頼るな。いずれ、自分を見失うぞ」
少女は話す。
「私の能力に、嫉妬しているのか.....?こうして、裏社会の奴らは、出る杭を打つ様に、寄って集って都合が悪い者を消していくのか.....警察と何も変わらないな」
時は少し遡る。
「どうも、ようこそ。此処が陸田組です。まあ、組長はお休みを取られているんで、私が組長代理をやっております。坂本 栄治(さかもと えいじ)と申します」
とある者は話す。
「どうも。ノーエスパーに所属していた、扠武澤 流努(せぶざわ るど)です。この度は、貴方様のご紹介で陸田組に入る事を許可して頂いて大変、感謝しています」
坂本は話す。
「確か、君は少しだけ、陸田君の所で、泊っていたんだよね。あの〜七里と言う名前の少女と一緒に」
扠武澤は話す。
「ええ、そうですね」
彼らは、その後沈黙した。何故なら奇妙な動きをする影を見つけたからだ……。
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