複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.124 )
日時: 2016/01/20 19:17
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

突如、現れた女性の名前は、クロエ・ブレア。姫哭の友人の超能力者。

クロエは話す。

「さて、今日も警察や犯罪組織について調べるのかい?」

姫哭は話す。

「クロエには、関係ないだろ.....」

クロエは話す。

「相変わらず、ストイックで何でも自分一人で解決しようとしているね!……で?こちらの見かけぬ男性はどちらさんですか?新しいお友達?」

扠武澤は喋る。

「どうも、扠武澤です。姫哭がターゲットを殺さない様に見張る監視役です」

姫哭は呟く。

「私のお荷物の間違いでしょ」

扠武澤は叫ぶ。

「誰が、お荷物だ!俺が超能力が無いからってなめるなよ。超能力なんて、人間の不必要な進化だ。いや、暴走と言うべきかな!」

姫哭は呟く。

「嫉妬を私にぶつけるな」

クロエは二人を宥める。

「とりあえず!ターゲットを見つけましょう!で?ターゲットって誰です?」

姫哭は話す。

「.....大丈夫。私一人でやれるから」


姫哭は、日陰から無数の蛇や鳥の姿に具現化された影を現れさせる。

その影達は、四方八方へ散らばる。

姫哭は話す。

「扠武澤。現在の矢城がこの辺りで撮られたと思われる写真を私に見せて.....」

扠武澤は話す。

「ああ、しかし、これで見つけられるのか?信じがたいな」

クロエが叫ぶ。

「私の友達を信じないのかい?」

扠武澤は話す。

「俺は、超能力を信用していないだけだ。俺は人間が本来用いる自分の五感を頼りに矢城を探す」

扠武澤は立ち去る。

クロエは呟く。

「随分、変わった人だね」

姫哭は答える。

「馬鹿なだけ.....」




扠武澤は、道行く人に声をかける。

「この写真の矢城と言う男を探している。見覚えは?」

ホームレス風の男が話す。

「へヘッ。それより、小僧。一発殴らせろや。な〜に、殺しはしない。昔と違って、此処も警察と言う正義面しているマヌケ集団がパトロールしているからな〜」

扠武澤は話す。

「お前らよりはマシだ。と言うか、話をそらすな」

ホームレス風の男は叫ぶ。

「何だと!この野郎!」

扠武澤は殴ろうとした男の右腕を右手で掴み、左肘に体重をかけ、男の頬に向かって殴る。

ホームレス風の男は倒れる。

扠武澤は話す。

「こいつなんかを相手するのに、時間をかけたな。早く、矢城を見つけ出さないと」




一方、姫哭とクロエは。

姫哭が話す。

「矢城が撮影された写真と同じ場所を発見......」

姫哭は動き出す。鳥等の影達も矢城を見つける為、範囲内で姫哭と共に動く。

クロエはついていく。



姫哭とクロエは写真の所へ行く。

クロエは話す。

「ここに、ターゲットがいるのかい?」

姫哭は話す。

「少なくとも、此処ら辺が矢城の普段通りの日常の範囲で行動する可能性が高いはずだよ.....」


突如、姫哭とクロエの所へ凄い速さで来る女が現れる。

「こ、こいつ等は、さっき陸田組の前に奴ら!まさか……挟み撃ちにされたのか?クソッ!矢城!私を助けてくれ!……そんな、矢城さん!?まさか、私は裏切られたのか?」

姫哭は話す。

「矢城?.....お前は矢城が創った組織のメンバーだな?」

女は話す。

「……そうさ!そして、私はお前らを殺す!そうすれば、矢城さんは、私をまた迎え入れてくれるはず!」

女はショーテルと呼ばれる刀身が半円を描くように曲がっている剣二つを両手に持つ。

女は話す。

「矢城さんから貰ったこの剣で、見事勝利を獲得します!見ていてください。矢城さん」

姫哭はクロエに小さく呟く。

「クロエ。矢城がこの近くにいる可能性が大きい。クロエは辺りを遠くから見回して.....」

クロエは話す。

「分かったよ!扠武澤も見つけたら呼ぶね!」

クロエは立ち去る。

女は語る。

「私と一対一で戦うのか?なめやがって!」

姫哭は話す。

「なめてんのは、どっちだよ......」