複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.126 )
日時: 2016/01/22 18:49
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

時は少しだけ遡る。


扠武澤は、とある女に話しかける。

「この写真に写っている男の事を知らないか?」

女は動揺しながら話す。

「……!え?そ、そんな人知らないけど?陸田組の奴が、私に馴れ馴れしく話しかけるな!」

女は凄い速さで逃げる。

扠武澤は呟く。

「知らないなら、何で逃げるんだ……」

走りながら女は呟く。

「まさか、あんな所で、敵に遭遇するとは……頭がパニックになって、逃げてしまった!」




扠武澤は女が走った方角に向かって走る。

突如、後ろから声が聞こえる。

「……チッ。牧野さん何してんだよ。まあ、いいや。この俺がぜーんぶ、叩きのめせばいいんだから」

扠武澤は振り返る。

後ろには男が立っており、左手にバック。右手に卵を持っている。男は話す。

「ロックオーン。お前を今から殺しまーす」


男は恐ろしい程のスピードで、卵を投げつける。

扠武澤は卵に当たる。

扠武澤は叫ぶ。

「……臭い!これ、腐った生卵だろ!」

男は名乗る。

「俺の名前は、小木 修一郎(おぎ しゅういちろう)。球状の物をどんな方向に投げても、対象物に当てる事が出来る能力を持っていまーす」

扠武澤は話す。

「超能力者か!お前は自分の力で戦おうとは思わないのか?」

小木は話す。

「あ〜うるせえ。うるせーよ!お前だって、どうせ武器とか使うだろうが!何で、武器は良くて超能力はダメなんだよ!」

小木はバックから野球ボールや、サッカーボール、バスケットボール等を高速で取り出す。

扠武澤は気付く。

「まさか……俺に全て投げつけるのか」

小木は叫ぶ。

「正解で〜す!さあ、どれくらい耐えきれますかね〜」

小木はいくつかのサッカーボール、バスケットボール、テニスボール、バレーボールを高速で投げつける。

扠武澤は高い所へ逃げようとホテルへ向かう。

ボール達も後を追う。

ホテルの自動ドアを扠武澤は通ろうとする。

しかし、いくつかのテニスボールが扠武澤の背中に直撃。自動ドアに衝突してしまう。自動ドアにガラスのヒビが入る。

テニスボールは地面に落ちる。

扠武澤は驚いている受付をよそに、エレベーターに向かって走る。

扠武澤は呟く。

「自動ドア弁償しないとな……背中、痛っ!」