複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.127 )
日時: 2016/01/22 20:15
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

扠武澤はエレベーターに乗ろうとする。

バスケットボールとバレーボールが扠武澤に向かう。

扠武澤はエレベーターの閉めるボタンを押しながら呟く。

「畜生……」

ギリギリエレベーターに乗る事に成功。扠武澤は適当にエレベーターのボタンを押す。

扠武澤はエレベーターの壁に寄っ掛かりながら呟く。

「とりあえず……逃げられたか」

エレベーターは止まる。

扠武澤は呟く。

「さすがに、ボールが上に飛ぶと言う重力に逆らう程の追跡効果は無いな……」

扠武澤は倒れる。

「背中の骨とか折れてんな……」


何処からか視線を感じる。


そこには、双眼鏡を持ったクロエがいた。

クロエは扠武澤に話す。

「ヘイ!どうした?!流努!何が有ったの!?」

扠武澤は呟く。

「いきなり、名前で呼ぶな。……背中が痛い」

突如、床からボウリングボールを持った小木が現れる。

クロエは叫ぶ。

「姫哭!助けて!何か怖いよ!」

ボウリングの球は、小木ごと扠武澤の胸に当てる。

小木は扠武澤に乗りかかる。

小木は話す。

「俺の勝ち〜!」

扠武澤は話す。

「今のお前は能力に頼って能力に溺れて自分を見失っている、自覚しろよ」

小木は叫ぶ。

「黙れ!お前に何が分かるんだよ?能力を持たないお前に何が分かるんだよ!超能力を得たからってな……幸せになっているとか勘違いしてんじゃねーよ!能力を持たない方が良かった奴だっているんだよ!自分の事を棚に上げるな!」



扠武澤は呟く。

「お前こそ自分の事、棚に上げてんじゃねーか。お前に何が起こったのか何て知らないけどな……。超能力とか俺達みたいな人間が持つ力を超越した力を持ってんなら、その能力に自惚れないで、何かに貢献して見ろよ!俺は馬鹿だから分からないけどな、例えば世界平和とか、他人を救うとか……。そんなお前のエゴの為に、能力を使うんじゃねーよ。先祖も両親もこんな事で能力使っていると思ったら悲しむぞ」

クロエは喋る。

「流努……。能力を使って無くても、裏社会で自分の組を創ろうと知れば先祖も両親も悲しむけどね……」

扠武澤は答える。

「……そうかもな」