複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.132 )
- 日時: 2016/01/25 15:43
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
扠武澤は話す。
「まさか、逃げたんじゃ……」
姫哭は話す。
「逃げたのなら、追いかける。それだけの事......」
突如、クロエの真後ろに拳銃を持った矢城が現れる。
姫哭は両手に拳銃を持ち矢城に構える。
姫哭は話す。
「矢城。あんたの知っている情報をこちらに渡せ。そして、クロエから離れろ」
矢城はクロエに銃を突きつけ話す。
「まあまあ。そんな焦らなくても良いでしょう。復讐でも時間の前では無意味ですから」
扠武澤は叫ぶ。
「この野郎……!」
矢城は呟く。
「姫哭さん。僕はコードネームが好きなんですよ。折角ですから貴方達に命名しますよ。そうだな……。姫哭さんは、シャドウプリンセス。扠武澤さんは、ジール。クロエさんは能力が分からないので教えてください」
クロエは話す。
「急に何をこいつは……!」
矢城は話す。
「それでは、僕の超能力の詳細を話します。そしたら、クロエさんの超能力の内容を教えて下さいませんか」
姫哭は矢城に話す。
「別にあんたの能力なんて見当がついている。余計な抵抗すると、殺すぞ」
扠武澤は叫ぶ。
「姫哭……!絶対に矢城を殺すな。分かったか……!」
姫哭は呟く。
「何で、あんたなんかの指示に従わないといけないんだよ。余計な事を言うな。怪我人」
矢城は話す。
「さて、今の状況から考えると今回の闘いは君達の勝ちと言っても良いでしょう。君達はまだ、高校生だと言うのに……。君達は個々で戦闘能力と超能力と運と覚悟が備わっている。私が此処で出会った者達とは大違いだ」
姫哭は話す。
「.....これは時間稼ぎ。恐らく、あの女を私達の活動範囲を超えるまでそうやって無駄話をするつもりだろ?」
矢城は話す。
「全て、お見通しですか……。いやいや、さすがと言うべきだよ。君の洞察力は……」
姫哭はクロエに話す。
「クロエはそこの怪我人を連れて、安全な場所へ.....矢城は今までの敵とは違う」
クロエは話す。
「わ、分かったよ!ほら、行くよ流努!」
扠武澤は叫ぶ。
「俺も、戦う。姫哭一人じゃ無理だろ。俺の霊感、山勘、第六感がそれを示している。後、俺は姫哭を監視しないといけないし。それに……」
姫哭は呟く。
「私は一人で十分だ.....余計な事はするな」
クロエは扠武澤を姫哭が見える範囲の近さまで運ぶ。
矢城は話す。
「まあ、元でも暗殺部隊ですから。これくらい警戒されるのは当然でしょうか……。まあ、牧野さんと小木君はもう逃げている頃でしょうしここで決着をつけましょう……」
矢城は突如消える。
姫哭は情景の影を使い、影を無数の糸に姿を変えて周囲に張り巡らす。
姫哭は話す。
「.....やはり、姿を消す能力では無く、存在を無くす能力か」
突如、糸状の影が消える。
矢城が姫哭の目の前に現れる。
「私は今、影の存在を無くした。君の超能力は使えない。まあ、僕の超能力も影の存在を無くしている限り使用は不可能だがね」
姫哭は小太刀を両手に持つ。
矢城は話す。
「君の目……いや心と言うべきか。復讐の一色に染まっている。君を動かしている信念は途轍もなく大きいだろうな。そして少なからずその復讐は、私に向けられている。その復讐、肥大させてあげたいね」
矢城は一本の刀を抜く。
姫哭は呟く。
「あんたから情報を聞き出して私は復讐を果たす。誰にも邪魔なんてさせない。邪魔する奴は.....殺してやる」