複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.134 )
- 日時: 2016/01/25 17:36
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
時は少し遡る。
「……お久しぶりです。課長」
「矢城か?!とうして、この番号を?」
「私は存在を消せます。どんな情報でも私の前では筒抜けですよ。川宮さん以外は」
「……それで、何の用で、電話を?」
「違法サイボーグの場所について、私が知っている情報を提供します」
「違法サイボーグの場所?」
「とある高校に、足を改造した違法サイボーグが存在しています。決して彼らを許さないでください。私の正義に反しますから。親から授かった、たった一つしかない体を、切り落としてわざわざサイボーグにする。許せませんよ……。そんな非人道的な行為をいち早く辞めさせてください」
「他の違法サイボーグの情報は?」
「いいえ、残念ながらそれ以上は分かりません。アンドロイドや未確認生命体の情報もありますが、恨みも怒りも無いので情報提供はしません。
それでは、暗殺部隊の黒獅子さんと……卯敷君に宜しくお願いします」
矢城は携帯を置き、呟く。
「さて、姫哭さんと扠武澤君とクロエさんの所へ向かうか……。陸田組の奴に捕まって能力を利用されるより、女子高生に殺された方がマシだからな」
第十二章 名も無き陽炎 完
扠武澤は話す。
「生きている間に物語に終わりは無い。めでたしめでたしなんかで、終わらせてたまるか。例え、終わっても皆、懸命に前を向いて生きているんだ。本当に自分が終わるその日まで」
姫哭は話す。
「.....こうして、今日も皆は日光が照りつけた地面から立ち上る気、陽炎を浴びながら物語の終わりを待っている」
クロエは呟く。
「ちなみに、矢城の部下の女の名前と能力は 牧野 佐由里(まきの さゆり)超能力は自然発火。姫哭と超能力の戦いをする予定で、名も無き陽炎とサブタイトルを掲げたけど牧野さんの超能力をすっかり忘れていたので、こんな形で陽炎と言う要素を入れましたよ……」
矢城は話す。
「言っておきますが、勿論、話は続きます。……僕は出ないと思いますけどね」
主人公、視点変更。
次へ続く。