複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.139 )
- 日時: 2016/01/27 18:07
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
アンドロイドは、部屋がもったいないと言う事で、複数で部屋に入れられる。
一人のアンドロイドが話す。
「また、大神と津田が殴られているよ。本当に……馬鹿なやつ……ら………だ。なあ……ブ……ライ…………ア………ン」
ブライアンは話す。
「……死んだか。いや、正式には生命を維持できるエネルギーを使い切ったと言うべきか」
隣にいた男が話す。
「……つまり、電化製品とかと同じで、アンドロイドにも寿命があるのか?」
ブライアンは驚きながら話す。
「ん?君はアンドロイドじゃないのか?星空 三月」
星空は話す。
「僕は、人間に造られたロボットだから、詳しい事は実は分からないんだ」
ブライアンは話す。
「そうか。……君は人間をどう思っているんだ」
星空は呟く。
「我々、アンドロイドは、答えや考えは、必要最小限の頭の中のプログラムによる結果で行う。しかし、人間は無駄な事を考え、そして、悩み、答えを人生の中で出していく。……僕はこの生物に対して尊敬に値する事が出来るよ」
ブライアンは話す。
「素晴らしい考えだ。我々と人間は共存出来るはずだ。そして、いずれ、未確認生命体とも、共存を……」
突如、食事を提供する為の小さな扉が開きドロドロしたモノが、ブライアンと星空の所へ来る。
ドロドロしたモノは話す。
「今の言葉、私、大分、感動いたしました」
星空はレーザーを構えて話す。
「……誰だ」
ドロドロしたモノは話す。
「私、モンスターのスライムと申します」
ブライアンは話す。
「あの、よく主人公が一番最初に倒すであろう水滴型の雑魚キャラか?」
スライムは話す。
「……どの話をしているのか、さっぱり分かりませんね〜。まあ、私の場合は、水たまり型です。なので、アレとは無関係です。と言うか、他の作品にも私に似ている奴は存在してますし。村人とか、先生とかね……。そんな事はどうでも良いんです。私も実は、人間との共存を考えていましてね〜」
星空は話す。
「スライムさんの気持ちは嬉しいが、僕達は此処から出る事は不可能なんだ。……僕は約束を守れなかったんだ」
ブライアンは話す。
「星空、何度言えば分かるんだ?そう落ち込んだって、明日は来る。なら、気楽にしていて、何も昔の事を考えない方が良いだろ?その方が、死ぬ時に楽だからさ……」
ブライアンは無い右目を指で撫でる。
スライムは話す。
「皆さん、約束があるんですね〜。と言う事は、待っている人達がいるんですよね?その人達の為に……此処から脱獄する気はありませんか?」
星空は話す。
「出来るモノなら、したいけど……。どうやったって……」
星空とブライアンとスライムの心の中から声が聞こえる。
(どうも、さっきまで殴られていた津田です。そして、人間を装っているアンドロイドです。私はある脱獄計画をテレパシーでスライムさんに考案していたんです。そして、あるサイボーグさんと、かの有名な奇跡の女医。奏雲 梨琉さんの協力の元……この施設からの脱獄をします。奏雲さんのおかげで、成功率がかなり上がりましたよ)
スライムは話す。
「さて、実行の日は近いですね。あの……星空さんとブライアンさん。お願いがあるんですけど、良いですか?」
星空は話す。
「……お願い?」
スライムは話す。
「私の名前を、付けて下さいませんか?」
ブライアンは話す。
「スラとか?」
スライムは呟く。
「普通です」
星空は話す。
「ムイラースはどうですかね?」
スライムは呟く、
「スライムの文字列を並び変えただけじゃないですか」
ブライアンは話す。
「下呂」
スライムは呟く。
「君の機械剥き出しの胴体に侵入してショートさせますよ?」
星空は話す。
「ダイラタンシーは?」
スライムは呟く。
「僕の今の性質の事を呼んでいるんですね?……中々、良いですね」
ブライアンは話す。
「ああああと言う名前を提案したいのだが」
スライムは話す。
「ブライアンさんはボケ過ぎですよ?ちゃんと考えて下さい」
ブライアンは引き続き話す。
「それじゃ、いいいいと言う名前を……」
スライムは呟く。
「いいいいも駄目ですよ?僕の名前はこれからダイラタンシーに致します」
星空はブライアンに話す。
「他のアンドロイドと違って、ブライアンさんって人間らしいですね」
ブライアンは話す。
「……だけど、我々は所詮、アンドロイド。人間にはなれないのさ」