複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.140 )
日時: 2016/01/27 18:54
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

奏雲は部屋にいた。壁は全面、金属感溢れる殺風景だった。

奏雲の心の中に再び、声が聞こえる。

(どうも、さっきも名乗った津田です。私はテレパシーを人に送れる能力を持っています。ちなみに、心を読み取れる能力は無いので、貴方の声には応じる事はできません。つまり、質問等は一切出来ませんのでご注意ください)

奏雲は戸惑いながらも、津田の言う事を聞こうとする。

(私は、貴方の事を知っています。貴方は医療界から、絶対に治らない病気を治す事から、奇跡の女医と呼ばれていますね。いや、まさかこんな所で出会えるとは……)

奏雲は呟く。

「奇跡……。そのせいで私は……ここに」

津田は念じる。

(さて、テレパシーを送った目的はただ一つ。我々の脱獄の手伝いをしていただきたい。勿論、奏雲さんも脱獄できますよ)

奏雲は呟く。

「脱獄……。脱獄して、私の無実、冤罪を証明出来る」

津田は念じる。

(……この後、協力者にもテレパシーを使わないといけないので、詳細は後日、念じます)

奏雲は呟く。

「まず、私は何もしてない、つまり冤罪と言う証拠を叩き出さないといけない……。私の歌の能力なら、証拠を挙げる事は出来る」

奏雲は壁に向かって、ボーッとする。






作戦内容は、この施設の入居者を運ぶ者が来た時に、大神がいつもの通りに、半殺しにされる様な言葉を呟く。そして、入居者を運ぶ者がドアを開ける時に、星空のレーザービームで、ドアを貫き入居者を運ぶ者を殺す。ちなみに、ドアはあらかじめ、星空とブライアンとダイラタンシーにより、小さな穴を開けている。そして、危険を察知したラサークルが大量に我々を襲うだろう。しかし、ダイラタンシーが頑張って、ラサークルの行動を阻止する。奏雲さんは、この作戦が成功する事を思いながら歌う。そして、我々はブライアンが入居者を運ぶ者が所持している鍵を持ち、津田と奏雲を解放。そして、逃走を行う。



そして、遂にその作戦が実行する時が訪れた。




大神は呟く。

「作戦開始だ……」