複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.142 )
- 日時: 2016/01/28 21:20
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
武藤は星空の腹に蹴りを入れようとする。
しかし、星空は武藤の足を掴み、押し倒そうとする。
武藤は星空の頭に数発、パンチを喰らわせる。
武藤は話す。
「さすが、アンドロイド。痛みは、ほぼ感じていないか。ならば……」
武藤は呟く。
「記憶操作開始。……記憶操作完了」
星空は倒れる。ちなみに、ブライアンは武藤に強烈な蹴りを入れられている為ショートしている。
奏雲は話す。
「何をしたの……?」
ダイラタンシーは話す。
「……状況は良くありませんね。奏雲さん、星空さんとブライアンさんを連れて逃げて下さい」
奏雲は話す。
「……貴方はどうするの?」
ダイラタンシーは話す。
「勿論、闘いますよ」
武藤は星空の首を掴み、呟く。
「改めて、肉体のみで戦おうじゃないか。壊しはしない。私のこれからの楽しみが無くなるからな。君が目覚めた時が実に楽しみだ」
ダイラタンシーは人型になり、武藤に話しかける。
「武藤……。星空に何をしたのですか?」
奏雲はブライアンを抱える。
武藤は話す。
「星空には、私の信頼出来る唯一の親友であり、私が指示した事は絶対に実行すると言う記憶に全て書き換えた。これで、この施設を自ら逃げる意思は星空には無くなった」
ダイラタンシーは話す。
「成程、一瞬にして星空を洗脳させたと言う事ですか。そして、貴方が指示すれば、星空は我々を敵と見なし、武藤を味方と捕えてしまうと……」
武藤は話す。
「私の能力なら、人を繋ぐ絆も、これまでの想い出も、全て消せる。そして、偽りの絆と想い出を創る事が出来る。人間もアンドロイドも自身の記憶が全て正しいと思い込んでいるからな」
ダイラタンシーは星空を奏雲の方向へ投げる。
奏雲は星空とブライアンを運ぶ。
武藤は呟く。
「記憶操……」
ダイラタンシーは武藤の口へ飛び込もうとする。
咄嗟に、武藤は避ける。
奏雲は二人を抱え逃げる。
ダイラタンシーは話す。
「私は仮にでも、未確認生命体。それなりの覚悟を持っていただかないと……」
武藤は話す。
「生物兵器じゃないのか。なら、貴様と殺し合う理由は無い。ちょうど、警視総監からの着信が来た事だしな」
武藤はそう言って去る。
ダイラタンシーは奏雲の所へ向かいながら呟く。
「やはり、武藤は……」
武藤は施設の前に行く。そして呟く。
「……葛城 充一が川宮のミスにより、刑務所から脱獄。それを目撃した記憶を照山 蓮嶺と言う女性に記憶操作。さて、照山を記憶操作したら、奏雲の記憶を操作しようか」
一方津田と大神は……。
津田は話す。
「あの場面で、武藤から逃げて良かったんですかね……。後、此処から何処へ向かうんですか?」
大神は話す。
「とりあえず、白咲達と合流だ。話はそれからだ」
津田は話す。
「……俺って何で大神さんに連れて行かれてるんですかね。違法サイボーグでも何でもないのに」
大神は話す。
「……そう言えばそうだな」
津田は話す。
「……奏雲さんと一緒に行動したいんで、奏雲さんの所へ行っていいですかね」
大神は話す。
「でも、どうやって……」
津田は話す。
「テレパシーは、範囲等関係なし。いつでもどこでも、一方的に送りつけられます」
津田は念じている。
大神は喋る。
「気が合うと思ったんだがな。……超能力があるだけで、何か隔たりが出来る。一刻も早く、その差別を壊さなければな……!!!!この世界に混沌を!この世界に絶望を!この世界に平等を!」
第十三章 名も無き監獄 完
主人公視点変更。
次へ続く。