複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.143 )
日時: 2016/01/28 22:43
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第十四章 名も無き戦争




「私の能力は、物質の硬度関係無く、対象物を斬る事が出来る事です」

そう言って、アルベルトはアドルフと黒獅子に鉄パイプを向けて話す。

アドルフは話す。

「此処で、お前を殺す。そして、ルルディには指一歩触れさせない」

黒獅子は話す。

「アドルフ君。かっこいい台詞を言うのは勝手だけど、僕の義手である左手取ってくんないかなっ!!!あ〜ひゃひゃひゃひゃ!!」

アドルフは黒獅子にサイボーグである左手を渡す。

アルベルトは話す。

「随分、余裕ですね。まあ、良いでしょう。すぐに、苦痛の表情へ変えてあげますから」

黒獅子は叫ぶ。

「銃型。モデルショットガン!」

アドルフは右手をアルベルトの方向へ向けて話す。

「右手をアルベルトに触れれば、アルベルトを寝かせる事が出来る。そして、その時に、アルベルトを殺す」

黒獅子は銃型に形成された氷をアルベルトへ向けて発射した。

アルベルトは呟く。

「私の能力の前では物理攻撃は無意味ですよ?」

鉄パイプで飛来した氷を両断する。

アルベルトは黒獅子へ近づく。

黒獅子は叫ぶ。

「剣型。アイスブレードォォォ!」

黒獅子はアルベルトへ向かう。同時にアドルフがアルベルトへ殴りかかろうとする。

アルベルトは片腕をアドルフの方向へ向けて話す。

「ルルディさんのアイディアを参考にさせていただきました」

アルベルトは服の袖から針を少しだけ出し、大きくアドルフの胸に斬りつける。

アドルフは喋る。

「……こんなかすり傷で俺を殺そうと……」

アドルフの胸から大きな切り裂いた傷が浮かび上がる。

黒獅子は呟く。

「まさか、暗器を使うとはねっ!!!」

黒獅子はアルベルトの顎に向かって、アイスブレードを刺そうとする。

アルベルトは呟く。

「アドルフの能力は解除されてるはずですが?これ以上攻撃を開始する場合、本当に貴方の国を滅ぼしますよ?」

黒獅子は話す。

「アッハッハッハ!!!気付いていたかい?僕がアドルフの心の操作では無く、自分の意思で行動を起こしていた事を!」

アルベルトは話す。

「ええ……。恐らく、私の実力を確かめたいが為にですかね?しかし、ルルディを逃がしたのは気に入りませんでしたが……」

黒獅子は話す。

「まあ、僕の国の方向だから、追うなら追っても良いんじゃないかな〜?」



少し時間が過ぎ、黒獅子の義手である左手が元の位置に戻る頃、一人の白衣の来た少年らしき者がアルベルトに話しかける。

「やあ、アルベルト。今回の実験台は誰だい?」

アルベルトはアドルフの方を指を差し話す。

「彼です。彼はアンドロイドと言う事が判明したので、とりあえず、ルルディに続く軍事用ロボットとして、再利用してあげましょう。博士?」

博士は話す。

「そうだねっ!それじゃ、アルベルト君はアドルフの無駄だと思った部品は切り落としてくれたまえ!」

アルベルトは話す。

「あれ?助手のエリアスは何処に行ったんですか?」

博士は話す。

「ああ!今、ちょうど実験の最中でね。彼女が代わりに実験の動向を見てもらっていたんだよ!後……黒獅子君!」

黒獅子は話す。

「やっと、左手が戻ったよっ!これで、ロケットパンチがまた撃てるな〜!って僕に何か用?」

博士は話す。

「ああ、君の国の警視総監から連絡が来てね!しばらく、此処で遊んでいろって!」

黒獅子は呟く。

「あ〜成程ねっ。分かったよ。任務なら、喜んで遊ばせて頂きますよ〜。……思ったんだけど、アドルフ君ってどうするの?」

アルベルトは話す。

「此処からは、国家機密なので……。そして、この出来事も貴方とは無関係でアドルフさんが引き起こしたテロと言う事で処理しておきます。なので、貴方もこれ以上突っ込まないようにしてください。それでは……」