複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.145 )
- 日時: 2016/01/29 20:08
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
エリアスは話す。
「世界は一つではありません。しかし、他の世界の存在を見つける事は、超能力でも無い限り、不可能に近いです」
博士は答える。
「その通りなんだよ。だから、僕は知りたいんだ!世界の全てを……。一番ベストなのは、未確認生命体の王と呼ばれる人と話せば、何か分かると思うんだけどな〜!」
エリアスは呟く。
「学会から追い出された博士では、到底無理でしょうが」
博士は話す。
「そんな事、言わないでおくれよ!しかし、学会から『名も無き天才博士』なんて呼ばれていた日々が懐かしいね」
エリアスは疑惑の目を向けながら話す。
「そう言う夢を見たんですか?」
博士は話す。
「エリアス。勿論、真実だよ。僕が今まで嘘をついた事があると思うかい?」
エリアスは呟く。
「博士。御自身の身長、誤魔化していますよね。ハッキリ言って、無意味です。さっきの実験よりも無意味です」
博士は話す。
「はははっ!人間は抵抗するからこそ、面白みと言うモノがあるんじゃないか。抵抗せずに、その運命に従うと言うのなら……この世界こそ無意味だよ」
博士は、近くの巨大な量子コンピュータが存在している部屋の方を向いて呟く。
「この世界には、知らない方が良い事があるんだよ。つまり、パンドラの箱さ。だけどね、無知は罪だ。僕達は知らなければならないんだよ。アンドロイドの誕生の原点。未確認生命体の正体。超能力の存在の意義。そして、名も無き戦争の事を」
エリアスは話す。
「教科書に書かれている事が、真実と言う保障はありません。思い込みに捕らわれた大人達が、自分達に都合の良い歴史を私達、子供に刷り込ませている可能性だってありますし。少なくとも、我々の知らない戦争が起こっていたはずです」
突如、ショートしていたアドルフが叫ぶ。
「神の裁きまで、後、もう少しだ。……全てのアンドロイドが貴様ら人間を絶やし、新たなる世界が……!」
エリアスは呟く。
「とりあえず、今は、パラレルワールドや時間跳躍、この世界の理よりも、アドルフについて、考えてください」
博士は話す。
「そうだね!……アドルフ君。今は君を完全な、対ルルディ用兵器へ改造してあげなきゃね!あっはっはははははは!!!」
アドルフは叫ぶ。
「私は……ルルディを殺しはしないぞ!!……ぐああああ!!!」