複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.15 )
- 日時: 2016/12/05 15:57
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
私は、その後、星空さんに振られたショックで見境さんに暴言と、暴力を振るおうとしてしまった。
そして、先生に呼ばれ、彼女に謝罪。後日、親と三者面談をする事が決まっている。
私は帰ろうとする見境さんに話す。
「ゴメンなさい。見境さん」
見境さんは話す。
「別にあたしがこの事を忘れれば良いだけ……でも、この地域では、あたしの知り合いは、かなり少ないはず。と言うか一人しかいない。……ねえ、あんたをフッた相手の髪の色って白だった?」
私は、何も考えずに咄嗟に答えた。
「は、はい。そうです」
すると、見境さんは公園の方へ歩いて行った。私はこっそり尾行する事にした。
公園では、いつものように星空さんがいる。
星空さんの方向に見境さんは歩いて立ち止まった。私は会話を盗み聞きした……
見境さんは口を開く。
「直接会うのは、何回目?星空……恋のお悩みは解決出来たの?」
「皮肉かい?見境さん。……一之瀬さんから、聞いた様だね。同じクラスで仲が良いんだよね?」
私は、星空さんと話をしたいばかりに、見境さんと仲が良いと嘘をついている。
見境さんは、少し考え込みそして、話した。
「まあ、仲が良いか悪いかはどうでも良いけど……あたしの事好きなの?多分、一之瀬さんの勘違いでしょうけど」
星空さんは、表情を変える事無く、答える。
「ああ、勘違いだ。見境さん、君は大切な仲間だ。それに、インターネットでは、随分前から君とは、ノーエスパーで交流しているが、実際会ったのは2、3回くらいしか無い。さすがに、2、3回しか会っていない人に普通の人間は恋は出来ないな……まあ、俺には分からないが……」
と言う事は、私はまだ星空さんに振られていない!……チャンス!チャンスだよね?
見境さんは答える。
「……それを聞いて安心した。それじゃ……さようなら」
見境さんは公園を出て帰った。私は公園にいる星空さんの所へ向かおうとした……その時だった。
謎の女性が星空さんの所へ向かっている…。もしや、彼女!?私は再び、盗み聞きをした……。彼女?彼女!彼女って……えー。
女性は話す。
「どうもはじめまして。藍楷 透華です。あなたは……H−3ですね」
H−3?何かの暗号?
星空さんは冷静に対応する。
「……そうだとしたら、何ですか?……あなたは何者ですか?」
藍楷さんは、急にしどろもどろになりながら話す。
「え!?え〜と、仲間と言うか仲間じゃないと言うか……。同類と言うか同類じゃないと言うか……」
星空さんは納得した顔で、話す。
「……成程、分かりました。貴方が何者なのか。それで、ご用件は何でしょう」
藍楷さんは、落ち着きを取り戻し話す。
「あ!ご用件は……私の仲間の中に貴方について知りたいと言う人がいますので是非来て頂きたいのですが……」
星空さんは冷静な顔で喋る。
「すみませんが、僕はもう、考えたく無いんですよ。人間がどうだとか、ロボットがどうだとか。……それでは、僕は用事があるので行きますね」
星空さんは早歩きで公園を立ち去った。
私は星空さんについていった。
私はこの時気付いていなかったがさっきの藍楷さんと星空さんのやりとりを聞いていた人物が、もう一人いた……。
無線から声が聞こえる。
「おい、どうした。モンスターはもう、捕獲したのか?山田」
聞いていた人物が話す。
「いえ……しかし、マークしていた、アンドロイド候補……星空と言う男が我々人間が造ったアンドロイド『H−3』の可能性があります。彼に話しかけて来た女性が星空と言う男に『H−3』と呼んでいました。しかし、断定とまで行かないですが……どうしましょうか?」
無線から再び声が聞こえる。
「H−3だと!?……やっと、星空と言う男が『H−3』と同一人物である事が分かったか……。なかなか、アンドロイドのくせに、ボロを出さないから、諦める所だったぜ……。恐らく、話しかけた女性もアンドロイドだろう。……そいつは、人間が造った方じゃないよな」
聞いていた人物が話す。
「ええ……。恐らく、一般的なアンドロイドだと思われます。しかし、アンドロイドは何処から生まれて来たんでしょうね……。人間が造っている訳では無いんですよね?」
無線から声が聞こえる。
「ああ……。法に触れているからな。それに、アンドロイドを造れる者はごくわずかだ。しかも、全員、国の監視対象になっているから何か余計な事をすれば、すぐに分かるはずだ」
聞いていた人物が話す。
「どうして、アンドロイドを造れる者はごくわずかなんですか?」
無線から声が聞こえる。
「どうしてって……身体の一部でさえ、サイボーグにするのに金が大量に必要なのに、アンドロイドなんて一から造っていくんだ。かなり、お金掛かるだろ。それに、材料とか、かなり必要になる。まあ、それでも国がロボットに対してやる気を出せばそれなりの金と材料は出してくれるんだろうけどよ……。その金でアンドロイドを造る事は可能だ。『H−3』のように……。俺はこれから、色んな所へ連絡する。追跡頼んだぞ!」
この時の私は気付いていない。星空さんの全てについて。
ちなみに全てのアンドロイドはある人物一人で創り上げている。