複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.156 )
日時: 2016/02/03 15:03
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

五十嵐は爆発に巻き込まれ倒れていた。ルルディのバリアーの範囲外にまで、爆風で飛びだしていたからである。

アルベルトは呟く。

「博士は、ルルディの1つ1つの動作をしっかりと見て、私に報告してください。エリアスさんは、私に指示をしてください」

エリアスは話す。

「貴方は、戦争で色んな作戦を経てて、戦略家と呼ばれていたじゃないですか」

アルベルトは話す。

「残念ですが、私よりも貴方の方が、能力的にも、実績的にも戦略に長けていると思います。貴方の方が、ルルディを倒す確率が増えるかと……」

博士はエリアスに呟く。

「今は、アルベルトに従った方が良いねー。彼は、戦略家になる前は、戦争の前線で敵軍の戦車や戦闘機をひたすら斬り続けていたからね。そう!あれは、まさしく、とある怪盗が活躍する漫画やアニメのように、またつまらぬもので斬って……!」

エリアスは博士に話す。

「ルルディさんとアルベルトさんの闘いが始まります。博士は、馬鹿みたいにルルディさんを見ていてください」




ルルディは呟く。

「......バリアー装備完了.....強襲開始」

アルベルトは、万能包丁を手に取り話す。

「さて、ルルディ。この包丁には触れない方が良いですよ。触れれば、貴方の身体はバリアーを含めて真っ二つになりますから。せいぜい、抵抗してください」

ルルディは、守備目的のバリアーを体に纏い、攻撃に応用して、アルベルトを一心不乱に殴ろうとする。

アルベルトは、ルルディに向かって包丁を上に振りかざして、刺そうとする。

博士は、視力が強化されている強化人間である。そして、体の向きや目の方向で、攻撃の予測をしている。さらに、それをアルベルトに耳についているイヤホン型ロボットにデータを送り、アルベルトに声で伝えている。ルルディに対するアルベルトの行動はエリアスの戦略である。ちなみに、戦略も、アルベルトに声で伝えている。

ルルディは包丁を大きく避け、アルベルトの脇腹を狙い、俊敏に横蹴りをする。

アルベルトは横蹴りを入れられる。しかし、アルベルトは包丁をルルディの足に刺しながら倒れる。

ルルディの片脚は斬り裂かれ、動けない状態になる。

アルベルトは呟く。

「バリアーが張っているせいで、ルルディの体に触れるとダメージを喰らいますね。包丁も刃こぼれしてますよ」

エリアスの戦略は、ルルディの身体を少しずつ直せるレベルで斬り裂いて動く事が出来ないようにするという事。

ちなみに、アルベルトの能力である、硬度等を無視して、絶対に思った通りに対象物を斬る事が出来る能力だが、決して、対象物の硬度が低くなった訳ではないので、斬る対象が、アルベルトの能力を発動した武器より硬い場合は、斬る対象を斬った後に、能力を発動した武器が破損する恐れがある。
簡単に言えば、アルベルトの能力なら、鉄の包丁でダイヤモンドを斬る事は出来るが、鉄の包丁が、ダイヤモンドの硬度に耐えきれず壊れてしまうと言う事である。なので、自身の指にも、能力を使用出来るが、指が耐えきれず、血まみれになるらしい。


博士が新しい包丁をアルベルトに渡す。

ルルディは指をアルベルトの方へ向ける。

アルベルトは話す。

「スラッシュワイヤーを発動させても、バリアーが張られている場合は私自身は触れられませんし、包丁は破損していしまいます。しかし、包丁ならいくらでもありますので、スラッシュワイヤーを全部斬ります。包丁が、例え、十本壊れようがどうでもいいです。まあ、そんな事はルルディは分かっているはずですがね」

博士がエリアスに向かいながら呟く。

「エリアスが包丁をわざわざ、40本以上買ってきてと言っていたのは、こういう意味だったのか!どんだけ、アルベルトが包丁好きかと思っちゃったよー!あっはははは!」