複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.164 )
日時: 2016/02/06 17:21
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

姫哭は教室で三國 涼太と言う友人と話す。

「....あんた、変わったよね。何かさ......無理してるよ」

三國は話す。

「いや?何も変わっていない。ほら、私は私だ。声だって、口調だって、指紋だって、静脈だって同じだ」

姫哭は教室のドアの方へ向かって話す。

「いや.....変わった。少なくとも、私が大切な友達だった三國は此処にはいない.....」

姫哭は教室から出ていく。

三國は呟く。

「……何故、僕が三國で無い事を意識したんだろう。何かの超能力かな?いや、偶然だね。さて、念には念を入れて、この三國の死体の手入れをしようか。しなければ、ますます彼女に怪しまれてしまうからね……」


姫哭は、有り余った昼休みを屋上に使う事にした。

姫哭は呟く。

「.....犯罪者に成り下がんじゃねーよ。死んだ両親が浮かばれない.....か。.....何で、他人の為に、あそこまで行動出来るんだよ......扠武澤。....でも、復讐は実行する。何が何でも.....私は絶対に敵を叩き潰してやる......」




放課後、姫哭はクロエがいる孤児院に帰宅する。

クロエは話す。

「あ、姫哭、お帰りなさい!」

姫哭は呟く。

「ああ.....何か、帰って来て人が部屋にいるって何か違和感を感じるんだけど.....」

クロエは話す。

「そうかい?そうかい?後、扠武澤は、学校に行っているから、多分、もうすぐ、帰って来るね!」

姫哭は話す。

「そんな事より、矢城のポケットに入っていた紙の文は翻訳出来たの?」

姫哭は、矢城を坂本へ渡す前に、矢城のポケットに入っていた紙切れを見つけていた。文章は、全てクロエの国の文だった為、クロエに翻訳を頼んでいた。

クロエは話す。

「矢城の紙に書かれていた翻訳を話すよ。


この紙切れが、姫哭さんへ届いている事を願う。

私は君の復讐の手助けがしたい。

とはいえ、君の復讐内容が不明なので、私が君の復讐を予想した範囲で君に情報を送る。

私が第一に考えている復讐は、君の大切な人が無実の罪で逮捕されたと推測する。

まず、現在の暗殺部隊を構成していない警察だが、実は暗殺部隊に似た部署が存在している。暗殺部隊程の権利は持っていないが、アンドロイドや違法サイボーグ、未確認生命体を捕獲する事に重点を置いている部署だ。暗殺部隊と違うのは、政府から殺害を認められていない事。そして、捕獲した彼らを世間では刑務所に入所となっているが実はは施設と言う所へ送っている。

施設についてだが、施設の詳しい場所や目的までは分からないが、そう言う非人道的な所は存在していると言う事を知ってもらいたかった。

後は私が考える限りの君の復讐は、大切な人が警察による汚職事件に巻き込まれて殺されたと考えている。

しかし、大抵はその汚職事件は無かった事にされる。何故なら、記憶操作を出来る男が、警察内に存在してしまっているからだ。大抵は、警察の指示で記憶を消去される。

だが、警察が記憶操作出来る男自体の存在は、私が暗殺部隊に入隊したタイミングと同じだ。つまり、私が暗殺部隊に入隊する前は、汚職事件は記憶操作では無く、能力も何も無い普通の隠蔽をしていた。

もしかしたら、その隠蔽の事実を知った君の大切な人の関係者から君の大切な人の死についての真実を姫哭さんに話し、復讐を誓ったのではないか?何故か、そんな気がする。

だとしたら、君が望んでいる物は恐らく、警察の資料室に隠蔽した事件の内容がある可能性がある。

君の予想の復讐と違っていた場合は、申し訳ない。

この情報が姫哭さんに役に立つ事を祈る。




と言う内容だよ」

姫哭は呟く。

「つまり、隠蔽事件の証拠は警察の資料室にあり、両親を殺した警官達や犯罪組織のメンバーが判明するのか.....」

クロエは話す。

「あれ?両親を殺した犯罪組織については知っているんじゃなかったの?」

姫哭は話す。

「ええ、だけど私は、組織の中にいる犯罪組織のメンバーが分からなかった.....やっと、分かる」

扠武澤がノックして話す。

「おい、入って良いか。私服を取りたい」

姫哭は話す。

「....入るな。邪魔なんだよ。私服は、今から、投げ飛ばす」

姫哭は扠武澤の私服を影を触手にして投げ飛ばす。

扠武澤は叫ぶ。

「姫哭……!お前っ!……ええっ!」

クロエは扠武澤に話す。

「洗濯はしといたから、大丈夫だよ!」

扠武澤は呟く。

「床に落ちてんじゃ、意味無いだろ……!後、姫哭!服を投げ飛ばすなよ!」

姫哭は呟く。

「....そんな汚い服じゃあんたに似合ってない。あの時、私自身は納得してないけど、犯罪者にならずには済んだから...新しい服....あげるよ」

扠武澤は話す。

「俺に気を遣っているのか……?」

姫哭は話す。

「.....黙れ。友達一人もいないくせに....」

扠武澤は話す。

「いるよ、友達くらい。いるに決まってんだろ」

姫哭は話す。

「....友達の数なんて両手で済むくらいしかいないんでしょ」

この時の扠武澤は、死んでも、片手程しか数える友達がいないなんて、言えるはずが無かった。




一方、坂本は……。

「此処が、姫哭のいる孤児院かー。さてと、そろそろ、扠武澤君を、返してもらわないとね。姫哭からは、此処に来るなオーラ出まくっていたけれどねー」

一人の女性が坂本に近づく。

「その格好って、もしかして、暴力団とか関係しているんですか?此処らの地域だと、陸田組とか?」

坂本は喋る。

「それが、どうしたんですかー。貧民層街に、暴力団お断りなんて言えないはずですがねー。僕に話しかけた意味分かってます?危ない物には決して触れない方が良いんですよー」

一人の女性が話す。

「フヘへへ……」