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坂本は孤児院の方に向かって走る。

「扠武澤ー！助けてくれ！……うっ！俺の意思が……」

扠武澤と姫哭とクロエは聞き覚えのある叫び声に反応して来る。

姫哭は話す。

「俺の意思とか.....厨二病？」

扠武澤は叫ぶ。

「坂本さんが、そんなボケするかよ。きっと、本当に何か、意思みたいのが無くなっているんだよ」

姫哭は呟く。

「新しい服買ってあげないぞ.....」

扠武澤は話す。

「……これとさっきのは関係ないだろ」

クロエは話す。

「あ、あれ！！何か大きい化け物みたいのがいるよ！」

無機物の塊はこちらに向かって話す。

「フヘへへ……！坂本の知り合い？なら、違法サイボーグね。ああ、今日は大収穫だわ！」

無機物の塊は、姫哭達の方へ倒れる。

扠武澤は避けた先に坂本がいた。

坂本は呟く。

「……貴方の指示に従いマス。御命令ヲ……」

無機物の塊は叫ぶ。

「まさか！……アンドロイドとは意外だったわね。なら、その男を死なない程度に殴って。男だけは、人間の状態で、触れて服従させたいから……」

姫哭は、拳銃を両手に持ち、構える。クロエも、拳銃を持ち構える。

クロエは姫哭に呟く。

「……姫哭。流努が危険よ！」

姫哭は話す。

「今は、扠武澤よりこの孤児院の方が危険だ.....。扠武澤！海岸へ移動する」

扠武澤は話す。

「ああ、分かった。」

無機物の塊は叫ぶ。

「何、ブツブツ呟いているんだよ！」

無機物の塊は姫哭達の方へ倒れる。

姫哭は、ドーム状に影を展開して自分とクロエをドームの中に入り込む。