複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.172 )
- 日時: 2016/02/09 14:49
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
無機物の塊は大きく飛び、叫ぶ。
「さあ、私を愛する無機物達よ!意思を持ち、自分の持つ最大限の力で、あの巨乳娘を潰せ!」
姫哭は呟く。
「あんたは、無機物がいないと何も出来ない.....そんな奴に私は負けない」
巨人の口は姫哭を包み、姫哭を包んだ影は大きな鳥へ変化した。
無機物の塊は叫ぶ。
「フン!貴方が言う台詞かしら!」
無機物の塊の一部が、次々と、姫哭の方へ飛び、体当たりをしようとする。
姫哭は話す。
「私は、貴方みたいに、能力に、のまれていない。影響されていない.....!」
姫哭は追って来る無機物をかわし、少し小さくなった無機物の塊へ向かう。
大きな鳥と化した影は、口から無数の影で出来た銃弾を飛ばす。
無機物の塊は、磁石のようにくっついている訳ではないので銃弾が当たると、無機物の塊のバランスを崩し倒れる。
影は姫哭の背中に付き、翼へと姿を変える。
両手には、銃を所持している。
一人の女性が上にいる姫哭を見て叫ぶ。
「……ふう、どうやら、貴方の銃は貴方に対して愛着が湧いているから、私の受け入れを拒否されちゃったわ……まあ良いわ。そろそろ、時間稼ぎは終わりだから……」
突如、複数のトラックや車が孤児院の前に着く。
女性は叫ぶ。
「私が見た限りの貴方の行動だと、貴方はこの孤児院を大切にしているみたいね。……私の気持ち次第で、このトラック達は孤児院に突っ込ませるよ?それでも、私を撃てるのかしら?」
姫哭は、地上に降り立ち話す。
「.....卑怯者!孤児院は関係ないだろ!」
女性は話す。
「貴方が死ぬか、孤児院と中にいる者達を粉々にするか……。さあ、どっちを選ぶ?」
姫哭は呟く。
「.....!ふざけるな!」
女性は話す。
「あら?選べないのかしら?所詮、貴方の愛はその程度!どちらも選べないなら、時間切れだよ!全部、壊してやる!」
大量の無機物が、姫哭の方へ向かう。
さらに、無数の車とトラックが孤児院へ向かう。
姫哭は周囲の影を駆使して異空間を創りだす。
姫哭意外の物がスローモーションになる。
姫哭は、両手に刀を持ち、車やトラックに当てる。
途端に、異空間は消滅し、元の空間に戻る。
無数の車とトラックは、孤児院からずれた方向へ向かい、直接的な被害は免れた。
姫哭は疲れ果てて、倒れる。
女性は動揺しながら話す。
「……何をしたの!?……そんな事はどうでも良いわ!さあ、やっと、私が望んだ姿に変わったわね!」
姫哭は呟く。
「畜生.....!私は、此処で.....死ぬ訳には!」
大量の無機物は姫哭の方へ向かってゆっくりと近づいている……。