複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.187 )
- 日時: 2016/02/15 17:26
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
クメーラは話す。
「さあ、かかって来たまえ。そして、吾輩を全力で消去するが良い」
HNRΩは喋る。
「俺の頭脳が、答えてくれたよ。恐らく、これからお前は俺の攻撃の方向を全て変え、俺や大嶽、藍楷に攻撃を与えるつもりだろ?」
クメーラは無言で、棍棒を大きく振る。
HNRΩは棍棒から衝撃波を真正面から受け止めようとする。
クメーラは呟く。
「さあ、吾輩の強襲に耐えきれるか……!」
クメーラは大量の衝撃波を能力により全てHNRΩに向かって攻撃する。
HNRΩは全て受け止めるが、体に大量のかすり傷が付いてしまう。
HNRΩは話す。
「……成程。雨垂れ石を穿つと言う事か……俺の手をこれ以上煩わせるなよ」
HNRΩは光線銃を藍楷に渡して、右手の槍でクメーラに向かう。
藍楷は戸惑いながら話す。
「こ、これって何ですか?!」
HNRΩは話す。
「標的は、動く方向を変える事が出来る能力を所持している。このまま、光線銃で戦っても、標的には全く通用しねえ。それに、標的は完全に本気を出していない。俺の頭脳によれば、標的が本気を出した場合、少なくとも……この世界が滅ぶ。なら、完全に本気を出されるより、本気を出す前に奇襲で確実に標的を消去する……。だから俺が合図したら、藍楷は光線銃を標的に向かって撃て」
藍楷は話す。
「あの……何か良く分からないですけど、はい!分かりました!」
HNRΩはクメーラに話す。
「未確認生命体。お前の負けだ。……お前は俺に……いや、俺達に消去されるんだよ。だから、お前は本気出せ。面倒くさいかも知れないけどよ」
クメーラは話す。
「これ以上の本気は、吾輩の身体やこの世界に負担が掛かるのだよ。まあ、良い。……見せてやろう!」
クメーラは姿、形が変わり、巨大なモンスターの様な風貌になる。
HNRΩは呟く。
「さて、俺の身体が持つかどうか……。だが、未確認生命体の身体もかなりの負担が掛かる。……しかし面倒くさいな」
クメーラは恐ろしい速さでHNRΩに向かう。
HNRΩは大きく横に移動する。
クメーラは叫ぶ。
「ドラッグ&ドロップ!!!」
HNRΩはクメーラの方向にドラッグされ、ドロップされ床に叩き落とされる。
HNRΩは話す。
「……やっぱり、面倒くせえ。だけど、やるしかねぇな……!」
右手の槍でクメーラを貫こうとする。
クメーラは叫ぶ。
「ドロップ!」
右手の槍は、床に叩き付けられる。
クメーラは話す。
「良いストレス発散になった。次に戦う藍楷と言うアンドロイドと大嶽と言うアンドロイドがどれ程強いのか……。興味が湧くよ」
HNRΩは話す。
「馬鹿だな、お前は。お前とあいつ等は俺と一緒にもう、戦っているんだよ。……デリート!」
クメーラは突如、苦しみ出す。
クメーラは叫ぶ。
「体が……!体が……!どうして……!?」
HNRΩは話す。
「大嶽の所持しているシステムは、衝撃波と……超音波だ。人体に被害が及ぶ程の超音波を常にお前の体内に流し込んでいたんだよ。俺は単なる時間稼ぎだ」
クメーラは血反吐を吐きながら大嶽の方向に向かって話す。
「吾輩が負けるはずが無い!……吾輩がぁぁぁぁぁ負けるはず無い!!!!!」
恐ろしい程のスピードで大嶽に向かう。
HNRΩは叫ぶ。
「藍楷、撃て!」
クメーラは叫ぶ。
「馬鹿め!光線銃を撃っても方向を変えて大嶽に当てれば良いだけの話だ!HNRΩ!敵に塩を撒いたな!」
放たれたビームは方向を変えて、大嶽の方へ向かう。
HNRΩは両肩をクメーラの方へ向ける。
両肩からは十数発の超小型ミサイルが発射される。
超小型ミサイルはすぐにクメーラに当たる。
クメーラは爆発して、気絶する。
大嶽はクメーラが気を失った事でクメーラがビームを能力で追跡させる事は無いので、ビームをあっさり避ける。
HNRΩは気絶したクメーラの所へ行き、話す。
「……消去完了」
藍楷が光線銃でクメーラを撃つ。
藍楷は呟く。
「アンドロイドをナメないでくださいね……。だって、貴方達と違って、この世界を管理するのに、相応しい完璧な存在なんですから」