複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.195 )
- 日時: 2016/02/23 15:37
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
死神は明日を待っていた。
そんな時に、白樺が死神の元へやって来た。
白樺は死神に向かって話す。
「.....貴方が、叶多を救ってくれるんですか?」
死神は話す。
「世界には、沢山の人が死んでいるんだよ。色んな事で……。なのに、他の命は救わないで、どうして私が貴方の彼女を救わないといけないのかな?私は手紙で、花霞について、話し合いたいとしか書いた覚えは無いよ?」
白樺は戸惑いながら話す。
「あ、ああ.....はい、そうでした」
死神は話す。
「ねえ、私の仲間になる為に此処に来たんでしょ?」
白樺は突如、頭を抱える。
「お、俺が.....叶多を見捨てて、こんな所に来るはずが......無いのに」
死神は呟く。
「でも、貴方は此処に来た。彼女を見捨てて此処に来たんだよ〜」
白樺は叫びながらその場を後にする。
死神は後を追う。
しかし、ある人物により遮られる。
「……!お前は……」
白樺は病院に走って戻り、手術室にいる叶多の元へ行く。
そこには、倒れていた照山がいた。ちなみに、朽葉は……。
白樺は照山に話しかける。
「貴方は叶多の担当医!叶多は何処に行ったんですか....!」
照山は話す。
「彼女は一命は取り留めたけど……。私は……出来れば……医者として、あの娘を守りたかった……。暗殺部隊の為なんかに……」
白樺は呟く。
「俺は....また叶多の事を.....!.....叶多!」
死神の前に現れた者は、武藤だった。
「余計な事をするな。暗殺部隊も今は問題が山積みだからな」
死神は話す。
「白樺の後を追ったんだね。相変わらず、人生を楽しんで無さそう……可哀想に」
武藤はその後、記憶改ざんにより、別の関係無い人物を死神と勘違いしてボコボコにする。
白樺は走り続けた。花霞を見つける為に。
「叶多.....!」
目の前には髑髏が立っていた。
「無力だね、君は。だから、私が強くしてあげよう」
その後、白樺は死神の存在を忘れるが、死神の意思の元、白樺は行動するようになる。
死神は呟く。
「この世界で、私を知るのは私一人だけで良い」
第二十章 名も無き死神 完
視点変更
次へ続く