複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.211 )
日時: 2016/02/27 16:41
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

突如、影が伸び、先生達を縛り、気絶させる。


扠武澤は呟く。

「この能力は……」




姫哭とクロエが扠武澤の目の前に立っていた。

姫哭は話す。

「.....困った時は私を呼べ。私の名を叫べ。.....あんた一人よりは、役に立つからね」

扠武澤は話す。

「……俺は別に、困ってない……!」

クロエは呟く。

「あらら、此処で意地が出てきちゃうんだね」



比嘉は起き上がる。

「私は……私は……まだ!」

扠武澤は話す。

「五十嵐。……彼女と二人で話せ。そして、和解しろ」

姫哭は何も話さなかった。







五十嵐は話す。

「……比嘉さん」

比嘉は呟く。

「……五十嵐!」

五十嵐は話す。

「……む、無理です。私には、和解なんて……」

五十嵐は目を比嘉に向ける。

「彼女は、私に和解なんて求めてません。……私だって、和解を求めてなんていません」


五十嵐は扠武澤に向かって叫ぶ。


「……わ、私は比嘉が憎い。……殺してやりたい程。これが、私の答えです。こんな人と、和解なんて嫌ですよ……。ご、ゴメンなさい……でも、これが私の……気持ちです」

五十嵐はその場を立ち去る。

扠武澤は唖然とする。

姫哭は話す。

「あんたは、頑張ったよ。.....だけど、彼女の気持ちを知ろうとしなかった。だから、この結果を生んだ.....人の憎しみは、言葉で簡単に済まされるモノじゃない。.....それじゃ、孤児院で待ってるから」


姫哭とクロエは立ち去る。






扠武澤は自分のやって来た事に疑問を覚える。







その後、比嘉のやった事や先生の事が親達がネットで書き込み話題になり公になる、そして、比嘉は転校。先生達は、三か月間の減給となった。




五十嵐 蒼は……。


「蒼ちゃん!今日は何処で遊ぶ?」

一之瀬は五十嵐に話す。

五十嵐は目を見て話す。

「……はいっ!」

見境は話す。

「……七里は?」

一之瀬は話す。

「光成が、学校に行くみたいだから、一緒に行ったみたいだよ」





扠武澤は担任の所にいた。



「……辞めるのか。学校」

扠武澤は話す。

「ええ……先生は、あの馬鹿共と違って良い先生でしたよ。誇りを持って下さい」

扠武澤は職員室を後にした。

「……私には、何も出来なかった。……生徒が守れなくて何が教師だ。何が大人だ。……何が人間だ!!」

担任は机をたたく。







一方、川瀬は……。


「おっ、白咲。今度、女の子紹介してよ」

白咲は話す。

「やあ、川瀬君。大神さんが、川瀬君に話が有るんだって」

川瀬は話す。

「そう言えば、お前も目が赤いな」

白咲は話す。

「ええ、だからたまに馬鹿にされましたよ。まあ、そいつ等全員、火葬しましたけど」


川瀬は呟く。

「……怖っ!」





第二十三章 名も無き奴隷 完

視点変更

次へ続く