複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.212 )
日時: 2016/02/27 18:25
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第二十四章 名も無き戦場

暗殺部隊の武藤は、警視総監と話していた。

「……死んだのか。弟が」

武藤は話す。

「ああ。死んだ。まあ、奴一人で、施設の管理等、不可能と言う事だ」

警視総監は話す。

「……それもそうだな。なあ、武藤。本題はそれじゃないだろ?」

武藤はパソコンを警視総監の前に出し話す。

「これは、同盟国の闘技場です。黒獅子と、ルルディが戦っていた場所です。現在は闘技場は修復中です」

警視総監は話す。

「それが、どうかしたのか?」

武藤は話す。

「闘技場は、通常バトルロワイヤル。そして、不定期で、個人戦と団体戦。今から流れるパソコンの映像は、団体戦の映像です」

団体戦は同時に5対5で行われる闘い。互いにチームを作り参加している。直、命の保証は無い。

映像には、一人の超女顔の美少年が四人の大人に指示を出している映像だった。

団体戦は、如何に一対一で戦わない事が重要である。決して戦場とは、相手を輝かせる場所では無いのだから。互いに不利になるようにどんな酷い事だろうが勝てばいい。

そんな映像が、流れていた。

結果は一人の超女顔の美少年が一人だけ残り勝利した。

武藤は話す。

「我々に必要なのは、統制力だ。彼なら、我々をまとめられる力がある。これで、黒獅子の暴走の件は問題は無いはずだ」

警視総監は話す。

「しかし、彼は同盟国にいるんだろ?しかも、現在同盟国は戦争中だ。空港は機能していない」

武藤は話す。

「問題はありません。彼をスカウトしたので」

すると、何も無い所から美少年が現れ話す。

「ボクはファントムと言います。以後、お見知りおきを」

警視総監は話す。

「……瞬間移動の能力?映像では、体をバネみたいに飛び跳ねる能力を使用していたぞ」

ファントムは話す。

「僕の能力は、一度見た相手の技や動き、能力を完璧に再現できる能力です」

武藤は話す。

「もう既に、これまでの施設送りにした者達の映像を見せて、強力な能力を再現してもらってます」

警視総監は話す。

「そうか、それは良かったよ!」


武藤とファントムはその場を立ち去る。

ファントムは呟く。

「早速、花霞 叶多を連れていきましょうか?」

武藤は話す。

「暗殺部隊のメンバーが集合してからだ。それに今は、照山が手術している」

ファントムは話す。

「照山さんはどうやら花霞さんを僕達の手に渡って欲しくないようですね」

武藤は話す。

「そうか、それじゃ、花霞を連れて行った後に、照山には暗殺部隊に対しての疑問と言う概念を記憶ごと消してやろう」


しばらくして、暗殺部隊のメンバーが集まる。

武藤は話す。

「今いるのは、桐生、芽小折、霜月、黒獅子、ファントム、そして俺か。照山は裏切る可能性があるとして、今回の作戦には加入しない。川宮は別に必要が無いと判断。今回の作戦には加入しない」

ファントムは話す。

「それでは、今回の作戦の説明をします」

霜月は話す。

「ねえ?貴方って本当に男なの?チョー女顔だね」

ファントムは話す。

「ボクは男です。それと、言っておきますが、ボクは君達と世間話をする気はありません。話すなら、暗殺の話をしてください」



ファントムが考えた作戦は、手術が終了次第、照山を記憶操作して気絶させる。その後、花霞を忍者のスピードで霜月が連れ去り一番近い窓ガラスを割り外に出る。その際に、黒獅子は窓ガラスが割れる音と同時に黒獅子が腕に発生した氷を待合室で思いっきり割る。外には、雲に乗っている芽小折、花霞が暴れないように抑える為に桐生が霜月を連れて逃げる。

そして、花霞は施設に送られる。

窓ガラスが割った音さえ聞こえて来なければ、バレる事は無い。




そして、すぐに作戦は実行された。

待合室で黒獅子は暴れ、雲に乗る霜月。武藤は何事無かったように、黒獅子を連れて外に出る。

ファントムが外にいた。

「作戦はどうでしたか?」

黒獅子は話す。

「僕が恥かいただけだよ!あ〜ひゃひゃひゃ。でも、作戦通りってつまらないね〜!何か起こらないかな!」