複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.218 )
- 日時: 2016/02/29 16:06
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
病院の入り口に全力で走る白樺がいた。
「……あいつは」
武藤は白樺の後を追った。
「あ〜ひゃひゃひゃひゃ!珍しいね〜。武藤が勝手な行動を取るなんてね。ファントム君、武藤を追わなくても良いのかい?」
黒獅子はファントムを見ながら笑う。
「いえ、作戦通りですね。さっき走った人の名前は、白樺 和人さん。花霞 叶多の存在を知る関係者です。武藤さんは白樺さんの記憶を変える為に行ったんですよ」
ファントムは黒獅子が勝手な行動をしない様に黒獅子の腕を掴む。
一方、雲に乗っている、芽小折、霜月、桐生と花霞は……。
「あ、あれは何でガンス!」
芽小折は、ある方向に指を刺す。
そこには、巨大なドラゴンがいた。
「システム解除。直ちに、あの少女を救うぞ。津田」
右目の無い男が隣の男に呟いた。
「ブライアン。……どの雲に少女がいるんだ?」
津田は双眼鏡でのぞく。
「意外に皆さんって重いんですね。背中がかなり痛いです」
スライムの形状をしたドラゴンはそう言って飛んでいる。
武藤は白樺の後を追った。
そして、手術室では、照山が倒れていた。
照山の前に一人の女性が現れる。
「蓮嶺」
其処にいたのは奏雲 梨琉だった。
「ドラゴンも想定内かい?」
「……想定内ですね。まあ、ドラゴンが来る事は予測してませんでしたが、策はあります」
ファントムはドラゴンの所へ行こうとするが、黒獅子に止められる。
「折角、面白くなるんだから、僕達は見物しようよ!」
一人の人物がファントムと黒獅子に向かって話す。
「お前ら、暗殺部隊だろ?さっき、武藤と言う男と話していたからな」
一方、ドラゴンと雲は。
「ねえ、こういう時は、逃げるのが一番だよ。未来予知で私達は、花霞を取られるから」
桐生はドラゴンを見る。
「でも、一瞬だけ、私戦うね!だって、戦いたいんだから……!」
霜月がそう言って飛び上がる。
ブライアンと津田は霜月に銃を向ける。
桐生は機関銃をドラゴンに向けて撃つ。
ブライアンと津田は一部のスライムに包まれ、後のスライムが桐生の方に向かう。
芽小折が雲を増やし、スライムに向かって叫ぶ。
「穴あき雲!」
穴のあいた雲が出現して、スライムに触れた瞬間、スライムの身体に穴があいた。
桐生は機関銃をスライムに向けて撃つ。
スライムは自分の身体を硬くして銃弾を防ぐ。
そして、スライムから槍の様なモノが色んなところから生え、槍を桐生達に向けて発射する。
その後、スライムは霜月の所へ行く。
芽小折は雲を発生させ、攻撃を防ぐ。
霜月は鉤縄を使い、ビルの屋上に移動する。
ブライアンと津田はスライムによって、ビルの屋上に投げ飛ばされる。
霜月は鉤縄でブライアンと津田に向かって投げる。
津田とブライアンは銃を霜月に撃とうとする。
霜月は鉤縄を津田に巻き付け、津田をブライアンに、ぶつけようとする。
ブライアンは避けるが、津田はそのまま外に投げ出される。
一つになったスライムが津田を包み込む。
芽小折と花霞を運ぶ桐生が霜月の所へ行く。
「楽しいなー戦い。早く、殺してあげたいよ」
霜月が狂気の目でブライアンを見つめる。
芽小折は津田を包むスライムを見る。
直後に巨大な雲が現れ津田に向かって覆う。
「これで、スライムの動きはあの男ごと封じたぺシ。残るは片目が無い奴のみダ二!」
「これが戦闘経験の差か。だが、一人だけ、戦力を外しているやつがいる」
ブライアンがそう言った途端に桐生は花霞に銃を向ける。
しかし、タイミングが遅く花霞は目を開き、能力を発動させ、霜月と桐生と芽小折を吹き飛ばす。
実は花霞は霜月に連れていかれた時から目覚めており、津田のテレパシー能力により、指示を受けていた。
「彼女がいなかったら、俺達はまだ、施設の中だった。俺達に脱獄のチャンスを与えた花霞を我々は全力で救済する」
芽小折は雲を用意して、霜月と桐生を転落から防ぐ。
一方、ファントムと黒獅子は……。
仮面を被った者がファントムに向かって殴りかかる。
ファントムは避けて、わき腹に蹴りを入れる。
黒獅子は少し遠くに行って見物している。
「貴方は何処かのプロレスラーに似てますね。自分がヒーローだと勘違いしたんですか?」
膝蹴りを仮面を被った者にする。
黒獅子は寝ながらファントムが殴る様子を見る。
「あの攻撃の方法は、武藤に似ているね。いや、同じかな?」
一方、武藤は通りすがりの人物を殴っていた。
「明らかに、既存の記憶とは違う。私自身が記憶を改ざんする理由は無い。とすれば、考えられるのは、同じ系統の能力を持つ者」
そう言って通りすがりの人物をさらに殴っていた……。
「おい、武藤何してんだぁ!」
丁度、川宮が居酒屋を探している途中に武藤を発見した。