複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.220 )
日時: 2016/02/29 19:06
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

仮面を被った者が倒れる。

「超能力を使うまでも無いですね」

ファントムが仮面を被った者の目の前に行く。

ファントムは、暗殺部隊が敵に襲われているのに気付く。

「成程、君は時間稼ぎですか。しかし、捨て駒達は何をやっているのですかね。女子高生の一人も連れて行けないなんて、くだらない連中ですね」

「……な、仲間も大切にしない奴が、この世界の秩序と名乗っている。……笑わせるな」

仮面を被った者は立ちあがる。

「お前達のやっている事は、正義の名の元に非人道的な事をしているんだよ。お前らは犯罪者より酷いんだよ」

ファントムは仮面を被った者を蹴飛ばす。

仮面を被った者は、血反吐を吐く。

「お前等の秩序は間違っている」

「君達のくだらない思想を押し付けても困りますね」

「本来の秩序は……皆が平等で笑っていて、誰も傷つかなくて、誰も損をしなくて、誰も泣かなくて済む……そんな世界のはずなんだ」



ファントムは、笑顔で仮面を被った者に殴りかかろうとする。

その時、病院の入口が開かれる。

其処に立っていたのは、照山と奏雲だった。

ファントムは照山と奏雲に笑顔で向かって歩く。

「お医者さんですよね?良かったです。此処で血まみれになって倒れていたんですよ」

二人はファントムの笑顔で油断していた。

ファントムは首の裏をチョップで叩き気絶させる。

「やっぱり、相手を笑顔を見せて、油断させる方法は便利ですね。黒獅子さん」

「お〜!暗殺者らしいね」

すると、突如照山が起き上がり、ファントムに向かって銃を撃つ。

ファントムは紙のように薄くなり、避ける。

奏雲が歌う。

「ねえ、君はうそつき。

だから、君は呪われる。

それで、君は失う。

なにを、君はある事をする。

そして、君は……」

奏雲は照山と仮面の者を連れて逃げる。

突如、ファントムは倒れる。


其処には武藤が立っていた。

「彼には呪いがかかった。そして、その記憶を消去した。これからの彼の活躍に支障が来たす恐れがあるからな」

黒獅子はファントムを覗き込む。

「しかし、ファントム君は強いね。天使のような可憐な笑みで相手を一瞬で油断させるんだから。僕達には無い、暗殺能力だね!それで、奴らをどうするんだい?」

武藤はある方向を向く。

「川宮が奴らの後を付けているから、問題無い。川宮はこういう事に関してはプロだからな」