複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.223 )
日時: 2016/03/01 19:47
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

若城と若城におんぶされていた成木は、海に来ていた。

成木は話す。

「私、海に来て見たかったんだよね!!」

彼に当たり前の光景が、彼女にとっては、全てが初めての光景だった。

若城は現在の状況に、楽しみながらも戸惑っていた。

しかし、今、真実を伝えた所で、彼女を悲しませるだけである。

彼女は笑顔が一番似合っている。

成木は波と遊んでいた。

若城は罪悪感をいっぱい詰め込んだリュックを抱え、成木を見ていた。



一方、病院では……。


「あ、貴方達は何をやっているんですか!」

成木の親が医者を責めていた。

「絶対に危険な状態になる前に見つけます!」

医者は説得していた。









「外の世界ってこんなに凄いんだね!!」

彼女の屈託の無い笑顔が若城の目の前に現れていた。


突如、若城の後ろに人の影が現れる。


「やあ、彼女と二人で愛の逃避行かい?羨ましいね〜」

若城は即座に成木の腕を掴み、走る。

「待て!コラ!」

若城と何か起こっているのか把握出来ていない裸足の成木は走る。

しかし、目の前にバットを持った者が現れ、若城に向けて振る。

若城はバットを避ける。

しかし、成木の足は止まり、倒れてしまう。



「おいおい、愛しの彼女なら、守ってやらねえとな!」

若城は叫ぶ。

「止めろ!成木は関係ないんだ!」