複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.241 )
日時: 2016/03/05 14:53
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ファントムはスライム状になり、ダイラタンシーと交戦していた。

ファントムは腕をダイラタンシーに伸ばし掴む。

「確か、スライムは火に弱いんでしたよね」

ファントムは口から火を噴き出しファントムの腕ごと、ダイラタンシーを燃やす。

ダイラタンシーの半分が燃えてしまう。

「……君は何者だ。何故、そんなに超能力を持っている」

「さて、そろそろ死んでもらいましょうか……」

「ええ、私は死にますよ。ただ……今では無い」



一方、ジェイコブと文と芽小折と桐生は。

雲で出来た斧をジェイコブは避け、銃を芽小折に突きつける。

桐生は機関銃を文の方に向けて撃つ。

文は盾と言う文字を書き、自分の身を守る。

ジェイコブは芽小折を撃とうとする。

しかし、同時にジェイコブの周りに雲が現れ、ジェイコブの動きを封じ、津田と同じ様に逃げ道を無くす。

文は必死に機関銃の銃弾に耐えていた。

文の後ろに、雲で出来た檻が現れ、文を捕える。

「桐生!俺は無駄な血は流したく無いっしょ!」

「……やっぱり、君は戦闘経験が無さ過ぎるよ♪時には、残酷じゃなきゃ駄目なんだよ!!」





一方、霜月と奏雲、照山と川宮は。

霜月はクナイで、奏雲を刺そうと突く。

奏雲は歌うタイミングが無く避け続ける。

「何時まで避けるのかなー!」

「歌うタイミングが有れば……」


川宮は血まみれだった。

照山はナイフで川宮を刺していた。

「どうして、攻撃をしない。……どうして」

「悪じゃない奴を殴るなんて、駄目じゃないかぁ!……我々はね。正義の為に、やっているんだよぉ!」

「正義の為なら、何をしても良いと言う訳ではないだろ……」

「でも、実際、暗殺部隊が結成されてから、犯罪は減っているんだぁ!貧民層街だって治安が良くなっているぅ!悪を滅ぼすのに、手段なんか無いんだよぉ!……きれいごとで、世界を動かす事なんて出来ないんだよぉぉ!!」

川宮は立ち上がり、何処かに去る。

「何処へ行く……」

「……これまで、幾つもの俺が生まれ、俺が死んだ。……刑事と言う天職を見つけた俺、君を愛した俺、すぐに死んだ俺、死体処理をする俺、自分の存在の皆無さに気付く俺、殺戮しか好まない俺……そして、犯罪に手を染めた俺。その犯罪を許せなかった俺。

俺は……もう、普通に生きられないんだよ……。次の俺に会う時は、きっと、何も考えずに君を殺そうと思うだろう……。

俺は……もっと普通に生きたかった」

川宮は恐ろしい速さで何処かへ行く。

照山は川宮を裏切った罪悪感が残っていた。





一方、武藤と草野は……。

沢山の寄生虫が、武藤に纏わりつこうとする。

武藤は寄生虫を銃で撃ち殺す。

一部の寄生虫が顔の形になる。

「お前の身体を寄生させてやる……」

武藤の周りに、寄生虫が体の中に入り込む。

「成程。草野。君は暗殺部隊に適している。是非とも……」

「死ぬ間際に何言ってんだよ……!」

「ああ、人間なら死ぬな。だが、俺は……未確認生命体だ」

全ての寄生虫が武藤の身体から吹き飛ぶ。

「……未確認生命体だと」

「俺は再生可能だ。そして……」

武藤は肩からドラゴンの頭を出しモンスターになった。

「クックククク……。やはり、この形態の方が楽だ。草野、私にこの姿をさせたんだ。誇るべきだ」