複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.269 )
日時: 2016/03/11 16:46
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

エマとメリーは言い争う。

「血が見れる事を考えれば問題無いでしょ。金も貰えるし。前回の男の依頼だって、行ったじゃない」

「男なんかに、協力なんてする必要ない.....!前回は、金に困っていたから依頼をしただけ」

メリーに電話が鳴る。

「わたし、メリーさん。……ん?何?」


暫く、メリーさんは電話をする。

その隙に、エマは外に出る。

エマは地下街の外れに行く。

エマの向かった先は、叶え屋と看板に書かれた路上の店に行く。

「いらっしゃい」

其処には、お爺さんがいた。

「投擲ナイフとサバイバルナイフを買うわ....」

「分かりました。それでは、どうぞ」

お爺さんは、二つのナイフをエマに見せる。

「なあ、お主。小林財閥って知っているか?」

「.....さあ?分からないわ。後、私に話しかけないで」

「……分かりましたよ」



エマは二つのナイフを購入して帰る。




「私は、昔、社長だったんだよ。富裕層街にいたんだよ。……なあ、誰か、お願いだから……ワシの話を聞いてくれ。警備員から、社長に上り詰めたんだぞ!そんな奴いるか?ワシ一人だけなんだ!」




「おい、あのお爺さん。何、ブツブツ言ってんだ?」

「地下街で有名な、ブツブツ爺さんよ」

「ブツブツ爺さん?」

「そう、現実逃避しすぎて、訳が分からない事をブツブツ言うの。小林財閥と言う架空の財閥の社長になっていたとか、警備員だったとか。挙句の果てには、超能力を創りだしたとか言ってんのよ。あんな爺さんが超能力を創ったとは思えないわね」




エマは踊りが好きなので舞いながら歩いていた。

そして、嘗ての血を浴びた記憶を思い出しては、笑っていた。



「此処にいる奴らの.....血が見たい!」

エマは人を殺したい衝動に駆られた。

エマは精神安定剤を服用する。


エマは落ち着く。すると、電話が鳴る。

「わたし、メリーさん。今あなたの後ろにいるの」

メリーさんがエマの後ろに行く。

「何か用ですか.....?」

「私達はラッキーよ。女の記者からクローンについて、調べて欲しいと言う任務があったわよね」

「ノヴァが一人で行っていた任務ね.....」

「そして、クローンを発見したのよ。でも、そのクローンは……警察が構成したと呼ばれる暗殺部隊の一人、川宮」

「.....川宮!」



嘗て、暗殺部隊が政府が指揮していた時に、暗殺部隊の初期メンバーの名前は漏れていた。

ドライアドが分かっているだけの暗殺部隊初期メンバー

川宮 真人

桐生 緋色

黒獅子 伊岳

松村 美命(まつむら みこと)

火野 有理(ひの ゆうり)

里見 清(さとみ まこと)

清水 桜(しみず さくら)

浅倉 涼子(あさくら りょうこ)

他にも、初期メンバーはいる模様。ちなみに、武藤、矢城等は、途中からの入隊。


「暗殺部隊初期メンバーが......」

「ほとんどが、貴方と同じ施設出身者。存在そのモノが犯罪レベルの罪人達よ」






第二十九章 名も無き血液 完

視点変更

次へ続く