複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.273 )
- 日時: 2016/03/12 13:27
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「あの、名前は?……どうして、俺がクローンと言う事を?」
「質問は一つずつよ.....それに、この場で話す事じゃあないわ......」
そう言って川宮の口に、人差し指の側面を付ける。
暫くして、二人は外に出た。
女性は川宮の腕を抱き、胸を当てる。
「美味しかったわね.....お寿司」
「……」
川宮は逃げようとするが、女性の腕の握力は途轍もなかった。
人通りが少ない所に、川宮は連れて行かれる。
「.....此処に入って.....」
「……嫌だと言ったら?」
女性は謎の素粒子エネルギーを操り、槍を川宮の首元へ向ける。
「……!お前には、真実が見えないな。……お前、未確認生命体だろ」
「.....人間にも満たない怪物の癖に.....変な言いがかりをするモノね」
「刺すなら刺せよ。俺は所詮、クローンなんだからよ。何人でも、代わりはいるんだ」
女性は川宮の股間に足を付け、体重をかける。
「……ぐあぁぁぁ……」
「貴方自身は....どう思っているのかしら?」
「俺自身って……!痛い!」
女性は催眠スプレーを川宮にかける。
川宮はすぐに眠る。
「仕事を終える前に.....私の個人的な欲求を済ませないと.....」
女性は川宮を、高層マンションに連れて行く。
女性と川宮は部屋に行く。
女性の名前は、ノヴァ。ドライアドのメンバー。ノヴァは、ある依頼を受けていた。依頼内容は、国が極秘に制作しているクローンを創った博士の殺し。
クローンを創られている場所は施設と距離がかなり近い為、既に、施設の存在を知っていたドライアドはクローン製作所の場所も理解していた。ノヴァは、クローン製作所に侵入する……。
「....此処が、クローン製作所ね.....博士は何処に行ったのかしら。......!これが、クローン......」
ノヴァは、幾つもの川宮のクローンを見る。
「彼らに.....自由と言う選択肢は無いのかしら」
ノヴァは、現在活動中の川宮クローンに接触して、博士の居場所を突き止める為に、色仕掛けで迫っていた。
川宮のクローンについては、基本的に三種類いる。
その一 暗殺部隊で活躍する川宮。
その二 その一の川宮が死んだ時に、死体処理をする川宮。その二には、足が速くなると言う強化が、なされている。その一の川宮が死にすぎて、クローンの数が不足している時は、その二が能力を引き継いだまま、その一になる事がある。
その三 その一、その二の川宮の監視役をする川宮。この川宮は川宮の中でも、ずば抜けて強い。
そして、ノヴァが色仕掛けで迫った川宮は、その三の川宮である。
ノヴァは川宮の荷物を調べる。
「.....あったわ。これで、博士を殺せる.....」
そして、ノヴァは川宮の夢の中に入り、個人的な欲求を満たす。
「ほら、恥ずかしがらないの.....此処は、夢の中なんだから」
「止めろ!……俺には好きな人がいるんだぁ!俺はあの人以外とは……!」
「夢の中なんだから、カウントはしないわ.....ほら、私に壊されなさい.....」
「誰か、止めてくれよ!……止めてくれないと……俺はぁ……」
暫く経ち、二人は夢の中で主従関係を築いていた。
「ほら、言った通りに言いなさい.....」
「わ、私は……貴方に全ての秘密を明かします」
川宮は起きると、椅子に座っていた。
「此処までは、私の想像通り。人間って本当に簡単ね....まあ、良いわ。それじゃ....包み隠さず、博士の事を言ってくれるかしら。私の忠実な僕.....」