複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.279 )
日時: 2016/03/12 18:20
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第三十一章 名も無き旃蒙せんもう

「最近、この地域では昼でも、幽霊が出ているみたいですね。皆さん、憑依されないように、my塩を御用意してくださいね。続いてのニュースは、高校生が学校で謎の自殺。噂では他殺の可能性も」


テレビの電源を切る。

「大神さん、それじゃ……久々に暴れてきます」

「……暴れるって?」

「陸田組の連中が、大勢、致命傷を負ったらしい。……とても、ワクワクしてくるよ」

「……死なない程度に頑張れよ」

白咲は貧民層街に行く。



一方、海が見える孤児院では。

「おい、姫哭。情けない俺を殴れ」

「......久々に来て、何言ってんだよ.....」

「……俺は……犯罪者だ」

「....苛められっ子を助けた事に罪は無いだろ」

ちなみに、陸田の喫茶店で食べ物を盗んた事は、扠武澤の頭から離れている。



「そ、そうです!私は助けてくれた事には感謝しているんです……」

五十嵐 蒼が目の前にいた。

「……蒼ちゃん。ありがとう」

「……私、友達も出来たんですよ……!」

「そうか……良かったな」

扠武澤は笑う。

五十嵐 蒼はその場を立ち去る。

「.....あんたも、笑う事ってあるんだね」

「……悪いか」

「....ねえ、私さ、あんたを助けたよね。お礼が無いんだけど」

「……あの時は、俺はまだ頑張れたから……」

「.....私、両親を死に追いやった奴らを復讐するから。あんたが何を言おうが。私の復讐にあんたは関係ないからね.....」

今の扠武澤は何も言い返せない。



姫哭は何処かへ行く。