複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.284 )
日時: 2016/03/15 13:35
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

クロエは姫哭の元へ行く。

「……行くの?」

「....ああ、此処にいる理由は無い。まずは、私の親を死に導いた犯罪組織から潰してやる.....」

「……流努がこの事を知ったら悲しむと思うけどね……」

「.....関係無い」




一方、百目鬼の屋敷では。

「紅鮭のおにぎりは食べ終わった。御馳走様。それじゃ、僕は帰る」

星宮は帰ろうとするが、百目鬼が引きとめる。

「おいおい、これも何かの縁だ!霊犀達と一緒に行動しようじゃないか!」

「言ったはずだ!僕に仲間はいらない……」

そう言って、星宮は去る。


「待ってよ!.....ホッシーは、どうして、仲間がいらないと思うの?仲間がいたら、楽しい事があったら、仲間の分、喜びが増えて行くんだよ!悲しい事があったら、仲間の分、悩みが減っていくんだよ!」


「……霊犀の仲間の誘いには感謝している。だけど、僕はやっぱり、父さんの考えが一番正しいと思う。『仲間を作ってはいけない周りは皆敵と思え』」

星宮は外へ出る。


朽葉は霊犀の方を振り向く。

「……あいつは、俺達とは全く、別の環境で生まれ育ったんだよ。分かり合おうだなんて、思わない方が良い。とりあえず、闇莉……と言う人が居る孤児院に行こう」






一方、羽柴は。

「砂金!砂金じゃないか!」

「……羽柴か?」

羽柴は幼馴染の砂金に会いテンションが上がっている。

「はしゃぎ過ぎだよ、羽柴。お前とは小学生以来だな。……あれ?文は?」

「……お前、葬式に来て無かったっけ……」





羽柴は砂金に文が自殺した事を説明する。

「……俺は、文の事を忘れない。俺は文を見捨てた罪を背負って生きていく」

「……それで、文は満足するのかよ」

「え?」

「今、俺達がやるべき事は、文が笑っていられたであろう人生を俺達が文の分まで送る事だろ」

「……なあ、お前ってさ。俺の知ってる奴と似ているよ。性格は違うけどな。あの娘はな、何か、ジェットコースターみたいなんだよ!」

「そうなのか……。俺も似ている奴を知っているよ」

羽柴は砂金にスマホを見せる。

「あ!そう言えば、最近、此処ら辺で、幽霊が昼間から出るらしいぞ。それで、幽霊を呼び出している奴がいるらしいんだよ」

「俺は、この手の話は好まない。……あいつを思い出す」

「“翡翠の歌姫”こいつが、幽霊を呼び出しているらしいんだ。ネットで書き込みが多発しているんだ」

「ネットの情報に踊らされるなよ……」

「しかも、俺の高校の後輩と言う噂まであるんだよ」

「“翡翠の歌姫”か……」


店員がこちらに近づく。

「砂金君!サボっちゃ駄目だよ!ちゃんと、仕事してよ!」

「あ、はい!分かりました!」

砂金はその場を立ち去る。






羽柴が振り向くと、同じ高校の制服を着た少女が一人立っていた。

「こんにちはっ☆」

「……こんにちはっ……え?」

「白夜刹那です☆……私、オカルト研究部に入部したいんですけど!」

「……それで、ここまで?」

「はい……。それに、文さんの事もお伝えしないといけない事があるので☆」