複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.291 )
日時: 2016/03/15 16:47
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

百目鬼の屋敷の前に、白咲がいた。

白咲の目の前には、百目鬼が立っていた。

「……し、指名手配中の白咲か!」

白咲は笑いながら銃を向ける。

「ねえ、君は陰陽師だよね?霊犀家って何処か分かる?君も陰陽師なら分かるよね?分からないなら、調べてね。後、抵抗すると撃っちゃうよ」

「……残念、俺は百目鬼家だが陰陽師じゃない。……ゴミ共を調教する教師になる事を目指す暗殺者だ」

百目鬼は左腕が鬼のような腕に変化する。

「……地獄先生?」

「いや、あそこまでレベルは高くない。と言うか、先生じゃない!」

百目鬼は鬼の手で白咲を殴ろうとする。

白咲は銃を投げ捨て、百目鬼の腹を蹴り飛ばす。

百目鬼は吹き飛ばされるが、鬼の手を使い地面の接触を最小限にする。


「何故、銃を投げ捨てた!」

「簡単だよ。君を素手で殺す為だよ」

「……なめられたモンだな。暗殺者を見縊るなよ」

鬼の手は白咲の胴を目掛けて貫こうとする。

「暗殺者は本来、時間をかけて殺しはしない。一瞬にして相手が動けないまま心臓を抉り取る。これぞ暗殺の真骨頂、『刹那』だよ」


「なら、ガタガタ解説する時間が勿体なかったね」

白咲は脚を燃やし、百目鬼の体を蹴る。

白咲は、百目鬼が飛ばされないように頭を掴む。

何度も百目鬼を燃えている足で蹴る。

鬼の手は白咲の右手によって、固定されていた。

「……鬼の手が動かない!」

「弱者はこの世界にいらない。これからは、強者のみが生き残る世界だよ。皆平等なんてクソ喰らえなんですよね。折角、戦える体を手に入れているのに」


白咲の背中に髪の毛で出来た剣が現れる。

「そいつを離してやれ。さもないと、君を刺す」

星宮が白咲の真後ろにいた。

「……髪の毛を操れるんだ。良い能力だね」







一方、白夜 刹那と羽柴 天は。

「文ちゃんの妹が学校に来ていない?……文ちゃんの妹って此処からちょっと遠い場所にある高校に通っているんだっけ?」

「はい!そうなんですよ〜☆それに、この刀が文ちゃんの家の前に置かれていたんですよ☆」

白夜が持ってきたのは、刀だった。

「……あ、勿論、銃刀法違反ですけど☆」

「じゅうとうほういはん?……え?何それ?」

「……ああ、何でもありませんよ、お馬鹿さん☆」

「俺は馬鹿じゃない!……いや、でも、教えてくれよ……」


この世界には、銃刀法違反は無い。厳密に言えば大分前にはあったが、無くなったと言う方が正しい。理由としては、超能力を持たない人間が超能力を持つ人間に襲われた時に何も対抗手段が無いと言う事からである。

そこで、超能力を持たない人間のみ、銃等の所持の許可が下りる。

だが、超能力を持つ人間が、不平等と抗議。

結局、他の国のからの指示で武器を扱う事自体に許可が下り、この国は銃社会へと発展した。




「やっぱり、この国は他の国に頭を下げる事しか出来ないんだな……」

羽柴は刀に触れながら呟く。

「まあまあ、平和を金で買っていると思えば良いモンですよ☆」

「イジメや虐待、殺人が起こっているこの国が本当に平和なのかな?」

「そんな面倒臭い事考えてもお馬鹿さんには一生分かりませんよ☆私みたいに、馬鹿を相手にしても、丁寧にお話し出来る者が……クスッ、この世界の行方を変えていくんですよ」

刀が禍々しいオーラを放つ。

「これは……神代の妖刀!?」

「うふふ……☆良いですよね、この妖刀☆」

妖刀は勝手に動き、瞬時に店の外に出る。

白夜はすぐさま追いかける。

「何で、文の家の前にあの妖刀を……」