複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.292 )
- 日時: 2016/03/15 18:32
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
姫哭とクロエはとある場所にいた。
「クロエ....あんたは、扠武澤の所に行け」
「……でも、此処を襲撃したら、流努と闇莉は……」
「私は復讐を果たす....!私はもう、悩まない!....もう、扠武澤と会う事も無いだろ.....」
姫哭の目の前には扠武澤と姫哭が初めて会った、陸田組の本部だった。
姫哭は影の中に入り、組長が居る場所まで影でテレポートする。
姫哭は組長の椅子の影から現れる。
姫哭は二丁拳銃を組長の席に座っていた組長代理に向ける。
「……どういうつもりかなー。姫哭ちゃん」
坂本がそのままの状態で喋る。
「あんただろ。クソ警察と覚せい剤を横流ししていた犯罪組織の中心メンバーは....!そして、私の親を殺したのも....!」
「……完璧な秩序には、犠牲も必要だ」
坂本は前に飛ぶ。姫哭は銃口を坂本に向ける。
すると、坂本の足裏から、銃弾が散乱銃の如く飛び出す。
姫哭は影で障壁を創る。
坂本は壁にぶつかり、倒れるがすぐに立ち上がる。
「何時から気付いていた?」
「私はずっと、親は事故で死んだのだと思っていた。けど、ある日、死んだはずの親から孤児院に手紙が来た。私はすぐに手紙を開いた.....
その内容は、犯罪組織と警察が覚せい剤を横流ししている所に偶然、私の親が遭遇して口封じの為に殺されたと言う事.....。
そして、そこに書かれた犯罪組織は陸田組だったのよ。私は陸田組に向かい、関係を持つように仕組んだ。そして、調べて行くうちに、覚せい剤の横流しに協力していた中心メンバーの坂本に辿り着いた訳」
「成程、最初からと言う訳か……。陸田さんは甘かったからな……」
坂本の影は坂本自身を拘束する。
姫哭は二丁拳銃を坂本に向ける。
「....だけど、一つだけ分からない事がある。....死んだはずの親からの手紙に汚職警官だけ名前が書いていなかった。汚職警官は誰?」
「……いずれ、お前の目の前に現れるだろう。俺を倒す事が出来たらの話だが」
坂本はあるスイッチを押す。
すると、拘束していた影が元の影に戻る。
姫哭は驚く。
「俺の体内に入っている装置は、超能力を弱める力がある。大神さんのアイディアの元、陸田さんが発明したモノだ!まあ、準備段階だから、直接触れないと効果は無いらしいけどねー」
坂本は姫哭の目の前に飛んで銃口を向ける。
周りの影が集まり、姫哭と同じ様な姿が3人程現れる。そして、影で出来た刀で自身の影を斬り、行動する。姫哭の姿をした影達は影で出来た手裏剣を坂本に向ける。
「自分の分身を影で造ったか……だが、無駄な脅しだな。本体を撃てば、この影も有るべき姿に戻る」
姫哭は影の中に入る。
姫哭の姿をした影達は影で出来た手裏剣を坂本に投げる。
坂本は手裏剣に触れ、手裏剣の姿をした影を元の影に戻す。
「手が痛いな……うむ、かなり忠実に再現しているなー」
坂本はある人物に連絡する。
「……川瀬、今暇?」
姫哭は陸田組の前にいた。
「陸田組の組員がいない、今の時間に始末しないと......!」
「その前に……俺と遊ばない?」
「....誰だ」
「俺の名は、川瀬 元旦。気軽に西郷どんって呼んでねー!」
「....雑魚に構っている暇は無い!」
「大人の恐ろしさ教えてあげるよー!」
川瀬は瞬時に姫哭の胸の谷間に銃を突きつける。
川瀬は姫哭を冷たい目で睨む。
「今の君の状況、分かってる?君は暴力団にたった一人で喧嘩を売ったんだよ。……意味分かっているよな」
「.....!」
姫哭はその場から離れる。
そして川瀬の影からトゲが現れ、川瀬を貫く。
だが、川瀬の身体は機械で出来ていた。
「これくらいの傷、屁でも無い」
川瀬は貫いた機械の足を引き抜き、姫哭に腕を向ける。
「俺の腕には、雷を発生させる事が出来るんだ。まあ、俺の腕も破壊されるから、一度きりの大技だけどね」
そう言った途端に、腕から雷が出現。
姫哭は影をドーム状にして身を守るが、雷に感電してしまう。
「……影は絶縁体かな!どうなんだろうねー!」
姫哭は外部のダメージは無かったが、予想以上の感電により、気絶寸前だった。
「....私は.....こんな所で.....!」