複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.296 )
日時: 2016/03/16 15:21
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「……トラウマが……君は一体何をしたんだ?」

「私は歌を歌っただけですよ。呪歌を☆」

「呪歌……?まさか……」

「ええ、私が“翡翠の歌姫”なのですよ☆」


孤児院の前の道路では。

「……やっぱり、此処だったか。それにしても、この状況こそ、混沌、カオスだね」

白咲が固形化したガスの集合体を見て笑う。

「鬼ごっこは終わりだ。僕が何時までも君と付き合っていると思うか……お前の墓は此処だ」

星宮は白咲を睨む。

「懲りないね。僕は君を撲殺したいとは思っているけど……今じゃないんだ。君はまだまだ強くなれる。その時に、また会おう。それまでは、君の成長をゆっくり見せてもらうよ。それでは、授業を終了するよ。……またいつか」

白咲は孤児院の屋上へ行く。

星宮は追いかけようとするが、朽葉が止める。

「……ああ!君!霊犀があの良く分からない奴の中に入っているんだ!」

朽葉はガスの集合体を指差す。

「君じゃない。星宮 麗二だ。早速、借りを返す時が来たようだ」

「だけど、どうやって、あの中に入るんだ?人体に影響があったら……」

星宮はガスの集合体の方を向く。

「そこのお二人!この男の行方を知りませんか?と言うかこの状況なんですか!」

そう言って、クロエは扠武澤の写真を見せる。





一方、孤児院の屋上では。

「……誰?」

白咲が白夜と朽葉の目の前に行く。

白夜は感激する。

「はわわ〜……宵闇のお方にお会いしてしまいました〜☆」

「宵闇……?」

「ああ、久しぶりだね。翡翠の歌姫。調子はどうだい?」

「は、はい☆もう、宵闇のお方にお会いしたお陰で元気が溢れてきそうです☆」

「……ど、どう言う事だ?……と言うか、指名手配されている白咲だ!」

羽柴は困惑する。

白咲は鳴っていた電話を見る。

「坂本君か。大神さんじゃないのなら、後でも良いか」

白咲は電話を無視する。

「さて、今日は新しい芽を見つけたので……」

白咲は羽柴を蹴り、気絶させる。

「今度は収穫と行きましょう」

「私もついていきます☆退屈していたんですよ☆この平和に☆」








一方、扠武澤は妖刀を霊犀に向けて斬ろうとする。

霊犀は体に金属装甲を纏っている為、妖刀を腕で防ぐ。

霊犀は扠武澤を殴る。

「混沌とかじゃなくて、今、大切なモノがあるはずだよ!」

「……?」

「闇莉だよ!彼女だって怖いと感じる事だってある。そんな時に君がいなくてどうするの!馬鹿!」

「俺の存在は無価値だ」

「君のその価値観。打ち砕いてあげる!そして....闇莉を助ける!」