複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.307 )
- 日時: 2016/03/18 18:25
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
安藤は影の中に入り、ある人物の所へ行く。
「チィーッス!裏の情報通といいやぁこのオレ、安藤対馬のことッスよ!」
「……おい、静かにしろ!チャラ男!」
安藤が向かった人物は、陸田組と対立している宇獨組の組長の所だった。
周りには、過去の栄光と言わんばかりの、埃がかぶった、歴代の組長の写真が飾られている。また高価そうな安物の壺等が並べられていた。
「相変わらず、人を見た目で判断してるッスね〜。それより、オレに携帯の連絡は、あまりしないでください。……仮にも犯罪者ッスから」
「安藤。お前、死にたく無いだろ?」
宇獨組の組長は安藤に銃を突き付ける。
「……何のつもりッスか?」
「以前、陸田組の情報を買った事があったよな。その金、やっぱ、返して欲しいんだわ」
「貧乏暴力団は、大変ッスね〜。約束の一つや二つも守れないッスから」
「ああ!お前、誰にモノ言ってんのか分かってんのか!」
組長は、まるで幼稚園児が鬼ごっこで、自分だけ異常に鬼になり、周りに、なめられている、馬鹿にされているのが、気に入らなくて怒った時の様に、激怒した瞬間、顔を巨大化させる。
「ククッ……ギャグマンガッスよ。その能力。マジ、傑作ッス。最高ッス!」
「お前!死ね、コラ!」
組長は銃を安藤に向けて発砲する。
安藤は影の中に隠れる。
組長は、影に向かって何度も発砲する。
「この野郎!俺を馬鹿にしたら、どうなるか思い知らせてやる!チャラ汚が!」
影は動かない。
突如、組長の影から組長の背中側に安藤が現れ、組長の腰を掴み抱く。
「スープレックス!」
上半身だけ影から出ている安藤は組長にスープレックスを喰らわせる。
組長は頭から血を流し、気絶する。
「しかし、馬鹿ッスね。もし、仮にオレが銃で撃ち殺されたとしても、金は影の中で、組長さんが金を手に入れる事は無いッスよ!さて……オレに逆らった奴は……」
安藤は、組長を影の中へ引きづり込む。
「……此処は……!何だ、この虹色の景色は……もしかして、天国か?」
組長は目を覚ます。そして、組長は気付く。
「……拘束されている」
安藤は上から拳銃を二丁所持して現れる。
「相変わらず、オレと似ていて美しい世界ッスね。ククッ……」
「安藤!お前、こんな事をしてどうなるか分かっているだろうな!」
「今の自分の身を考えた方が良いッスよ」
安藤は虹色の床に触れる。
「……この虹色は、表面のメッキッス。裏面は……漆黒の暗闇ッス」
安藤が触れていた床から暗闇が虹色を襲い、真っ暗な世界に様変わりする。
「……うわっ!何だ、コレ!」
「組長さんが暗くて良く見えないッス。この状態で、拳銃を組長さんの所に撃ったら……何処に当たるッスかね!」
安藤は、暗闇の中、両手に持った拳銃を組長がいる方向へ向ける。
安藤は組長に向けて何度も発砲する。
景色は虹色に戻る。
「残念、無念、また来週〜。……やっぱり、暗闇の中だと、命中率が低いッスね〜」