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組長は無傷だった。

「……お、俺が悪かった。許してくれ！お願いだ！元の世界へ……」

「ククッ……永遠に影の中で朽ちていくといいっスよ」

安藤はその場を立ち去る。




安藤は、矢城の影から出て来て、矢城を訪れる。

「金はちゃんと、持ってきているッスね。……それじゃ、オレの情報の全てをお見せするッス」

「ああ、分かったよ。……私の脳の隅々まで知能が浸透すると思うと、今からワクワクが止まらないよ」

「……そうッスか。……ただ、そんなオレにも、知りたい情報があるッスよ。今、現在、調査中ッス！」

「その情報は何だ？是非とも、お聴き願いたい」

「……矢城さんと仲が良い人物が追っている研究、この世界の前の世界についてッス」

「……名も無き天才博士の研究だね。私は、科学者時代、彼とその助手、エリアスちゃんと深い親交があるんだ。当然、君は知っていただろうが」

「勿論ッス。今、その情報がとても、欲しいッスよ〜」

「そうだな、いずれ、分かる日が来ると嬉しいよ」






そして、安藤と矢城は、この世界の情報を少しだけ見る。






「素晴らしい、素晴らしすぎる。しかし、この膨大な情報は、人間の記憶では、脳に留めておくには多すぎるな」