複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.317 )
日時: 2016/03/21 11:39
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ルメールは鼻血男が写っている指名手配のポスターを剥がす。

「ねえ、この男って何者なのかしら?」

「はいっ!この男は、殺人の容疑で逃亡中であります!ルメール様!そして、この男を知る人物が、この住所に住んでいます!」

「仕事が早いですわね……。まあ、良いですわ。パトカーで私をこの住所まで連れて行きなさい」




向かった住所は、貧民層街の民家だった。



「この地域は、治安が悪いですので、十分ご注意してください」



「わたくしの能力には皆無ですわ。……それより、此処が鼻血男のトラウマの源ですわね」



ルメールは扉を破壊して家の中に入る。



部屋の中には懐かしさで充満していた。



「此処は……?と言うかマネキンが何で此処にあるのかしら?」















「あれ……浮檸うくれ。こんな所で寝てちゃ駄目じゃないか。ほら、もうすぐ夕飯が出来るから」

女性が部屋の中に入り、マネキンを立ち上がらせる。

「……浮檸。鼻血男の名前ですわね。もしかして、浮檸のお母様かしら?」

「浮檸?今日の夕飯は肉じゃがだよ!母さん、今日は頑張っちゃうからね!」

女性は、ルメールを無視する。


「……?」

「浮檸。今日は学校どうだったの?ふ〜ん、楽しかったんだね」

ルメールは女性の腰を掴む。

しかし、女性は反応しない。

「浮檸、あんたは生きているだけで、私は幸せなんだよ……。幸せなんだよ……」






すると、隣人がルメールの元に尋ねる。

「……貴方!何をしているの……!」



ルメールは隣人を洗脳させる。

「……この女性に何が起こったのかしら?」





「簡単さ。自分自身に洗脳をかけているんだ。自分が注ぎ込んだ資金の塊が殺人を犯したなんて思ったら、現実逃避をしたくなるのは当然ですよ。ルメール様」


「彼女は、物言わずマネキンを息子と思い込むように洗脳、催眠を自分自身にさせ、完璧な息子として扱っている。

しかし、本当の息子は極度のいじめにあい、人間不信。息子はその後、自分の能力で、周りの人々を自分の思い通りに動かせるマネキンにしたんだ。

だが、ある時、周りの人々の洗脳が治ってしまった。途端に、目を疑う程の出来事が息子を襲った。


息子は拷問に近い行為を周りの人々にされてしまった。


息子は狂い、周りの人々を次々と殺害。


そして、現行犯逮捕された。

しかし、息子は洗脳を再びを起こし、脱走。

母親はマスコミから世間から非難の嵐。

母親は遂に、自分自身を洗脳。

お人形を我が子のように愛し、遊び始めたんだ」









「……生きていれば良いのよ。浮檸」