複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.322 )
日時: 2016/03/21 16:57
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

「そして、お前が生まれたんだよ。燈」

「へぇ〜。でも、何で私の名前にハーフがついてないの?お父さん」

「……その後……実際、結婚する前に子供を産んで彼女は行方不明になったからさ。婚姻届は出してないんだ。結婚式は子供を産む前にしたけどね」

「……え?捜索はしたの?」

「したよ。だけど、捜索は打ち切り。……それで、お友達も満足したかい?」




燈の他に嘉と呼ばれる少女と、蒼と呼ばれる少女と紬と呼ばれる少女がこの話を聞いていた。



暫く経ち、友達は帰った。




「……帰って来るよね」


「ああ……。何か、帰ってきそうな予感がするんだよな……」

「それじゃ、私、宿題しているね!」

「しかし、懐かしいな。何年前だ?」

浮檸は笑いながら、隠し持っていたルメールの写真を眺める。

「……何処に行ったんだよ」










浮檸は自分の部屋に行く。






自分の部屋には、懐かしい匂いがしていた。

時計の針が止まり、部屋の空気を吸えば、アノ頃の世界が蘇る。


「生きていれば良い……生きていれば良いんだ……」


























そう言って、彼はマネキンを手にしていた。



















一方、閉ざされた世界では。


「やあやあ、調子はどうだい。ルメール様」

「もう、わたくしは……」

「……僕は幸せ者だな!ヒトミちゃんとルメールちゃんを監視出来るんだから」


「助け……て。浮檸。燈」








第三十三章 名も無き洗脳 完

場面変更

次へ続く