複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.323 )
日時: 2016/03/22 18:42
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

第三十四章 名も無き理想郷

閉ざされた世界で、アンドロイドが一人存在していた。

アンドロイドは走り、人形のヒトミの頭を撫でる。

「……え?」

「全ては元の世界に戻す為だ。君には王の時間稼ぎになってもらう」






アンドロイドは結界を破り、立ち去る。




アンドロイドが向かった先は、名も無き同盟国の地下街だった。




「……これで、私はもう普通に生きる事は許されないな」




アンドロイドは、とある光景を見る。



「あのアルベルトが傑作と称したルルディの設計図だ!今なら、安くしておくぜ!」


「ど、どうする?」

「政府にバレたら、処刑だぞ……これ。それに、俺達みたいな、貧民層が買える代物じゃない!」



「……おい、見せてくれないか?」


「ああ!本物だぜ!何せ、俺は、あのクーデターに参加していたからな!」


アンドロイドは設計図を見る。

「悪くないな。……おい、これを買う」


アンドロイドは設計図を買う。



「ん?あんた?学者さんだよな?此処の名も無き天才博士と……矢城と言う男と一緒に研究していた」


「……人違いだ」


アンドロイドはその場を立ち去る。






「今の状況で、このアンドロイドを創るのは難しいな……。奴に設計図のデータを送るか」




アンドロイドは誰かと連絡をする。










アンドロイドは何かの存在に気付く。



「妾は、もっと楽しみたいのじゃ!何故、闘技場とやらが工事中なのじゃ!」

「え〜?そんな事言ったって分からないじゃないですか〜☆とりあえず〜!何か食べましょう!」

二人の着物を着た少女たちが、地下街と地上の富裕層街との階段を下りている。



途端に、一人が階段から転ぼうとしていた。


「わわ〜千菊姫様☆」

「何故、落ちている時にそんな余裕のある事が出来るのじゃ!良いから能力で……」

アンドロイドは少女を助ける。

「……大丈夫か」

「何じゃ、お主!勝手に女子の身体を触るとは、セクハラじゃ!」

「……一応助けたつもりだが」






アンドロイドと着物を着た少女達は、地下街のオシャレな居酒屋に入る。




「ふん!妾の名は千菊姫じゃ」

「こんにちは〜!雛田音子でーす」

「……名も名乗る程の者じゃない。それより、その……ファッションか?それは、何だ?」

「これも分からぬのか?これは着物じゃ!」

「違いますよ!千菊姫様。此処では、kimonoですよー!」

「……いや、着物は知っている。君達が付けている猫耳や尻尾の事だ」

「あ!これは、私達、未確認生命体だからですよ!」


「……!未確認生命体?……まさか、あの人形の事で……。それにしても、いくらなんでも早すぎるぞ……?」