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「……君達……どうして此処に来たんだい」

「簡単じゃの〜。ただの観光じゃ。妾はあんな王の言う事なんて聞かなくても良いからの〜！」

「……どう言う事だ」

「未確認生命体の世界は一つじゃないよー！と言う事ですねー☆
王が創りあげた『閉ざされた世界』の他に未確認生命体が創った世界が多数存在しているんですよ〜！そして、千菊姫様がその他の世界の姫と言う事でーす！ちなみに、私は召使〜い！」


ちなみに、世界と言っても実質、どれもこの世界に境界を結界で覆っているだけである。

「そして、私は、世界？no！境界？no！結界？no！召使い！yes！」

「……！うがっ！未来が……」

突如、千菊姫が頭を抱え苦しむ。

「……どうかしたのか」

「千菊姫様！どうぞ、おしぼりを！」

「それは……さっき、手で拭いた奴じゃ！新しいおしぼりが……！見える……未来が……！」

「わがままで、自己中な奴だな。一回くらい手で拭いても変わらないだろ……。と言うか、未来が見えるのか？」

アンドロイドは人殺しを目撃したような、真剣な眼差しで千菊姫を見る。

「妾の状況を見て、何も思わんのか……。このアンポンタン……！」


「もう一度だけ言う。未来が見えるのか。答えなければ、強行手段に出るぞ」