複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.326 )
- 日時: 2016/03/23 17:48
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
千菊姫の召使いである雛田はアンドロイドを浮かす。
「雰囲気的に、私の能力も紹介〜!私は物を浮かす事が出来ます☆」
雛田は能力を消す。
すると、アンドロイドはその場に落ちる。
「さあ、妾の願いを叶えるのじゃ。叶えるまでこの世界で……過ごすが良い」
「……私の能力は、ユートピアだが……夢を実現できるのは、現実では不可だ」
「どう言う事じゃ?」
アンドロイドは傍にいた猫を撫でる。
すると、猫は幸せそうに寝る。
「今、猫の夢が叶った」
「この猫って……あれですよね!千菊姫様のペットですよね!?」
「……違う。違うぞ、音子。あの動物の猫は、この世界の住人じゃ。しかし、猫の望みが寝る事とはの〜」
「え!?私の望みは寝る事じゃないですよ!私の望みは……う〜ん、何でしょう?」
「動物の猫じゃ、お主の事を言っているのではないぞ!」
「いや、猫の望みは、寝る事ではない。……猫の望みは私には分からない。だが、叶える事が出来る」
「何を言っておるのじゃ……!」
「自身が望む理想郷を夢の中で創りだせる事が……私には出来るのだよ。これが、私の能力の内容だ。まあ、この能力の全ては話し……」
千菊姫はアンドロイドの話を遮る。
「夢か……。現実では無いのじゃな……?よ、良し……。夢でも良い……。妾の望みを……」
「待て、言ったはずだ。私は、この能力の全てを話していない」
「なら、話して下さいよー!」
「ならば、千菊姫の未来予知の能力の内容を教えるのが筋だろ」
「ええ?!私の物を浮かせる能力は?」
「……いや、別に……もう、全部分かるから……」
「マジっすか!私弱っww」
「弱くは無い。知る必要が無いだけだ……!」
「分かったぞよ。妾の能力を教えてやろうぞ。
妾の能力は、未来を見る“予知能力”がある。だがそれがいつに起こるかはわからないのじゃがな。
そして、その未来は……この世界の結末まで見えているのじゃ」
「この世界の結末……」
「複数の未来が重なっておる為、詳しくは分からん。じゃが、ハッキリと分かる事があるぞよ。
混沌、秩序、管理。……そして、支配。この四つの考えを持つ者達を中心に世界は動き変わるじゃろう……。
そして、世界は、選択し進むのじゃ。
そして、世界は、増えるのじゃ。
そして、全ての選択において、お主が関連しておる。だから、此処に連れて来たのじゃ。……お主が、如何にして、世界を築くのかをの〜」
「……成程な。だが、未来は変えられるな。自由意思は無くとも」
「自由意思は分からんが、未来は変えられる。……だから、恐れるんじゃないぞ……。妾の能力は全て話したぞ。さあ、妾の望みを叶えるのじゃ……!」
千菊姫はアンドロイドの近くに行き、興奮する。
「私が話したのは、能力のメリットの方で、ユートピア。
これから話すのは、能力のデメリットの方でナイトメア」
アンドロイドは思いっきり、猫を蹴り飛ばし、壁に叩きつける。
「何をするんですかー!」
雛田はアンドロイドを浮かし、同じ様に壁に叩きつける。
雛田は何回もアンドロイドを壁に叩きつける。
「音子、もう良い何もするな」
猫は絶えず寝ている。
「……血まみれで骨まで折れているのに……!」
「デメリットは、この能力を相手に発動したら、二度と起きない。永遠に、理想郷の中で生きる。……周りの奴から見たら、ナイトメアだ」
「……メリットだけでは出来ぬのか?!」
「……我はユートピアであり、ナイトメアである」