複雑・ファジー小説
- Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.327 )
- 日時: 2016/03/23 18:21
- 名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)
「……妾の望みは……絶対じゃ。……妾の理想郷を見せるまで……どうにかしろ!」
「無理だ」
「無理と思うから、無理なんじゃ!限界を超えるのじゃ!」
「そう言うシステムだからどうにも……ん?システムの構造を変えれば……出来るかもしれないな」
「ふん!良いからその……システムとやらの構造を変えるのじゃ!」
「……いや、リスクが大きすぎる。可能性として、私が二度と機能しなくなり、未来が変わる恐れがある」
「それでも、良いのじゃ!妾は……未来より、現在を選ぶのじゃ……!」
アンドロイドは千菊姫の方を、無の表情で見る。
「君の望みは何だ。君の一番の望みは」
雛田も千菊姫に、過ちを犯す。
「そうですよ〜!私に一言も望みなんて言って無いじゃないですか〜!ww」
「妾の望みは……」
千菊姫は昔を思い出す。
「やあやあ、君達の親に当たる猫ちゃん達は……全員、征服しました。
後は君達だけです。……さあ、君達も私に敬服しましょう!」
王が王と呼ばれる前、王は、ルメールと言う者とクメーラと言う者と……七つの大罪と呼ばれる者達が、人間の世界にいる未確認生命体を征服しに来ました。
当時、千菊姫達は、貧民層街のゴミ置き場あたりに生息していました。
千菊姫は、征服された猫や妖怪の仲間達を助けたい一心で、望みを叶えようとしました。
もう一度、彼らの元へ会いに行きたい。
もう一度、彼らの元へ想いを伝えたい。
もう一度、彼らの元へ行き、自分だけ生き残った事を謝りたい。
「妾は……妾は……どんな事でも、あいつ等の元へ行かないと駄目なのじゃ。例え、夢でも良いのじゃ。会いたいのじゃ……!」
「わがままも度が過ぎると……デメリットしかない。君の行為は完全にエゴだ。正義の味方ぶっているヒーローと何も変わらないぞ。……自分が一番正しい、正しくない奴は……殺せってね」
アンドロイドに連絡が入る。
「……津田か。随分、久しぶりだな。……なあ、ブライアンと言うアンドロイドはいるか……。分かった。直ぐに行く」
アンドロイドはその場から逃げる。
千菊姫は頭を抱える。
雛田は宥める。
「こんな千菊姫様は初めて……。どうしよう……。とりあえず……寝ている猫ちゃんで癒されましょう……!」
「血まみれの猫ちゃんで、癒される訳なかろうが!此処でドジを見せんで宜しい!」