複雑・ファジー小説

Re: 名も無き世界【オリキャラ募集中】 ( No.33 )
日時: 2016/12/15 16:33
名前: 翌檜 (ID: n1ZeCGPc)

ウーウーウー パトカーのサイレンが鳴り響く。

黒獅子は話す。

「救われたね〜千秋ちゃん。恐らく、俺達の戦闘で近所が通報したんだろうな〜。まったく、本当はあっさり捕まえるんじゃなくて殺す予定だったのにな〜。俺は今、謹慎処分を受けているから本当はこんな所にいちゃいけない。バレたら、警察辞めないといけないんだ。しかしな〜、お前が殺した卯敷は俺の相棒なんだよ。唯一の理解者であり、友だった!アヒャヒャヒャ……。本当は、逮捕も革命も大神もどーでも良かった。卯敷を殺したお前をどうしてもこの手で殺したかった。だから、ルールを破っても此処へ来た。此処へ来る為に、俺は土田を利用したんだ。まあ、お前に大切な人を失った気持ちは分からないだろうな〜!あっはっはは!……今度は絶対に息の根止めてやるよ!」

黒獅子は壁を突き破り外に出る。

白咲は話す。

「僕は、負けたんですかね?そうか、やはり、炎は氷に勝つ事は不可能だった。覆せば良かったが、すごく妥当な結論だね。さて、とりあえず、此処から逃げましょうか。大神さんも逃げられるはずですよ。……大切な人。大切な人等作っても無駄。ただの邪魔者でしかありませんよ……」

そして、白咲も警察から逃げる。

時同じくして……。

警察が玄関前に集まり騒いでいる。どうやら、強盗が家にいると思っているらしい。

私は土田を説得して、ここから逃げるしか無い。

「土田。此処に居ても無意味だ。さあ、私と共に逃げよう」

土田は私のサイボーグに関連する部屋で何かを行っている。こんな訳の分からない事をしている場合では無いのに!他の信頼出来るサイボーグ達に電話をしたいが、携帯電話は爆発で壊れてしまった

土田は騒ぐ。

「さーて、大神さんのサイボーグに関してのデータは脳髄にインプットしました!これで、俺もサイボーグのパーツを造る事が可能で〜す。拍手!いや〜黒獅子さんのおかげでこんな大きな事が出来た〜。上手く黒獅子さんを利用出来ました〜!これで、メンテナンスが楽になりますわ〜。ついでに、俺もサイボーグ手術が出来ますもんね!」

サイボーグは、色々大変である。例えばサイボーグ手術は一旦身体を切断してから、機械を強引にくっつかせている。それゆえ、サイボーグ手術は高い技術が無いといけないが、腕と脳髄がサイボーグの土田なら技術も何も関係なく100%失敗する事は無くなる。さらに、サイボーグのパーツは最新のモノに取り換えて、メンテナンスをしないといけないのだ。私も、月一で、足のサイボーグ部分を変えてメンテナンスをしている。ちなみに、メンテナンスも、サイボーグ手術も内容は企業秘密だ。
しかし、土田がそのサイボーグに関しての内容をどうするつもりだ?

土田は話す。

「サイボーグの極秘の技術を手に入れてどうするんだ?とか考えていたんでしょうけど、僕はお金儲けに利用しちゃいます〜!それじゃ、もう用済みなんで死んでくださーい!」

バン! 銃声が響く。

土田は嘗て私の思想に一番賛成してくれた……。強き者が一番偉い。何故、この考え方が認められないんだ。混沌は悪を生む、正義を生む、希望を生む、絶望を生む!何故、誰も理解してくれないんだ……。何故、皆は己の欲望しか満たそうとしないんだ……?